クッカバラとセロームは、どちらもサトイモ科フィロデンドロン属に分類される植物で、これらは見た目が非常に似た観葉植物です。今回は、クッカバラとセロームの違いと見分け方について解説していきます。
クッカバラとセロームの違いと見分け方
クッカバラの葉の特徴
葉が小さい
緑が濃い
葉が厚く硬い
初めから葉に切れ込みがある
セロームの葉の特徴
葉が大きい
緑が薄い
葉が薄く柔らかい
成長とともに葉に切れ込みが入る
クッカバラとセロームは、いずれも熱帯アメリカ原産の常緑多年草で、見た目も育て方も非常に似ていますが、それぞれの葉の違いで見分けることができます。
クッカバラの葉と比べるとセロームの葉は大きく、成長していくと葉の大きさの違いがはっきりと分かってきます。セロームの葉はやや薄い緑色で、薄く柔らかいのが特徴です。それに比べてクッカバラの葉は濃い緑色で、厚みがあり硬い葉をしています。
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そして、クッカバラとセロームの葉の大きな違いは、葉の切れ込みが異なるという点です。クッカバラの葉には、初めから切れ込みが入っていますが、セロームの場合は、幼葉のうちは切れ込みがありません。成長とともに葉に切れ込みが入っていくので、よく見ると左右の切れ込みが非対称になっているところがあります。
セロームの葉は、成長過程で切れ込みの深さが異なりますが、切れ込みの違いをクッカバラとセロームの見分け方の1つとして覚えておくと良いでしょう。
セロームの葉が成長過程で切れ込みが違う理由
セロームは、幼葉のうちは切れ込みがなく、サトイモの葉によく似た形をしていますが、葉が大きくなるにつれて切れ込みが入っていくという性質があります。
それでは、なぜ葉に切れ込みが入っていくのでしょうか?それは、葉が大きく成長すると、雨や風の抵抗を受けやすいので、葉に切れ込みを入れることで、雨や風を受け流していると考えられます。また、葉に穴や切れ込みを作ることで、下の葉まで光が届くようにしています。
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これは大きな葉の植物に見られる特徴で、同じサトイモ科のモンステラの葉にも同様の特徴が見られます。ゴクラクチョウカ科のオーガスタも大きな葉を付ける観葉植物として知られていますが、オーガスタの葉は強風に吹かれると、葉脈の位置で割れやすいという性質があります。
一見ボロボロに見える葉でも、雨や風を受け流すという重要な役割があるのです。オーガスタの葉の特徴については、以前に書いた記事があるので合わせてご覧ください。
クッカバラ
セローム
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