今回は、「ユッカ(青年の木)」と「ドラセナマッサンゲアナ(幸福の木)」の違いの違いについて紹介します。これらは見た目が似ていることから混同しがちな観葉植物ですが、それぞれの育て方に若干の違いがあります。
「ユッカ(青年の木)」と「ドラセナ(幸福の木)」の違い
ユッカとは、リュウゼツラン科ユッカ属(イトラン属)の植物の総称です。中でもメキシコチモラン(Yucca gigantea)は、別名「青年の木」と呼ばれ親しまれています。
一方、ドラセナは、キジカクシ科スズラン亜科ドラセナ属の植物の総称です。中にもドラセナマッサンゲアナ(Dracaena fragrans)は、俗に「幸福の木」と呼ばれる品種です。
ユッカとドラセナは、いずれも人気の高い観葉植物で、幹や葉の形状など類似した点も多いことから、これらを混同しがちですが、この2つ植物には決定的な違いがあります。それは、自生している地域の違いです。
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ユッカの主な原産地はメキシコで、中米から北米にかけての乾燥地帯に多く自生しています。
それと比べてドラセナは、アフリカ全土の亜熱帯地域に分布し自生しています。
このように自生している地域が異なるため、それぞれの育て方に若干の違いがあるわけです。ユッカとドラセナは、どちらも育てやすい観葉植物なので、それぞれの栽培の違いを知っていれば、簡単に楽しむことができます。
ユッカとドラセナマッサンゲアナは温度管理に違いがある
ドラセナマッサンゲアナ(幸福の木)はアフリカの熱帯地域原産の植物なので、寒さに弱いのが特徴です。適正温度は15℃以上です。10℃以下になると葉が傷んで変色する恐れがあるので、特に冬場は暖かい室内で栽培するようにしましょう。
それと比べてユッカ(青年の木)は、南はグアテマラからカナダの西部まで分布し自生しているので、ドラセナマッサンゲアナと比べればやや寒さに強い植物です。そのため、初めて育てるという方には、ドラセナマッサンゲアナよりもユッカの方がおすすめです。
とは言え、ユッカの耐寒温度は5℃程度なので、やはり寒い季節は暖かい室内に移動する必要があります。
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ユッカとドラセナマッサンゲアナのその他の栽培方法は、ほぼ同じです。葉焼け防ぐために直射日光は避けて、レースのカーテン越しくらいの光量で育てます。
どちらも植物も乾燥に強い種類なので、4月~10月の生育期でも、水やりは土の表面が乾いた時に与える程度で十分です。
11月~3月は休眠期になるので、水やりの頻度はさらに低くて大丈夫です。冬場の水やりは土の表面が乾いてから、さらに3日ほど後に水やりするくらいで十分です。
基本的には、ユッカとドラセナマッサンゲアナは、水を与え過ぎると根腐れの原因になるので、特に冬場の水やりには注意しましょう。
ユッカ(青年の木)
ドラセナマッサンゲアナ(幸福の木)
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