ベンジャミンは、観葉植物の中でも非常に葉が落ちやすい植物で、落葉して葉がスカスカになる原因は様々なことが考えられますが、最も多いのが秋から冬にかけての温湿度の変化によるものです。その他にも日照不足や水やりの問題なども、ベンジャミンの葉がスカスカになる原因として考えられます。
今回は、ベンジャミンの葉が落ちる原因や、落ちた葉は来年の夏までに復活するのかなど、ベンジャミンの落葉に関する情報を紹介します。
ベンジャミンの葉がスカスカになる原因
温湿度の変化
ベンジャミンは、気候の変化に敏感に反応する植物で、温度が低過ぎたり乾燥し過ぎると、葉が次々と落ちてしまいます。
ベンジャミンは、インドや東南アジアの亜熱帯地域原産の植物で、適温は25℃以上になります。ベンジャミンは寒さに弱いので、冬場は10℃を下回る場合はエアコンや保温カバーなどで温める必要があります。
また、ベンジャミンは非常に乾燥に弱く、葉が乾燥しただけでも落葉します。そのため、定期的な葉水は必須なのですが、冬の寒い環境で葉水をすると、非加熱で急激に葉の温度が下がり、それが原因で葉が落ちてスカスカになることがあります。
秋から冬の時期は、エアコンと加湿器で温湿度を管理し、サーキュレーターをつけて空気を循環させておくのがベストです。
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植物の保温カバーについては、以前に書いた記事があるので、合わせてご覧ください。
日照不足
ベンジャミンはとても日光を好む植物で、暖かい季節であれば屋外に置いても良いくらいです。ただし、暗い場所から急激に日差しの強い場所に移動すると葉焼けしてしまうので、徐々に慣らす必要があります。特に斑入りのベンジャミンは、葉の白い部分が葉焼けしやすいので注意が必要です。
ベンジャミンを室内で育てる場合でも、日当たりの良い窓際に置くと良いです。日照不足が原因でベンジャミンの葉が落ちることがあるので、置き場所には注意しましょう。ベンジャミンの葉の色が薄く、厚みがない場合は、日照不足の可能性が考えられます。
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水やりの問題
ベンジャミンは非常に敏感な植物で、水やりのタイミングが遅れて水切れしても、水を与え過ぎて根腐れしても、葉が落ちてスカスカになる原因になります。水やりのタイミングは、季節によっても違いますし、根の成長状態によっても異なります。
春から秋にかけての生育期は、表土が乾いたらたっぷり水を与えます。冬場は休眠期に入るので、たくさんの水を必要としません。冬場の水やりは、表土が乾いてから2、3日後に水を与えます。
植物は、根が成長しているものほど水を吸収しやすいので、土が早く乾きます。ですから、水やりのタイミングは、ベンジャミンの成長の様子を見ながら行う必要があるのです。
特に、成長が滞る冬場の水やりは、水を与え過ぎると根腐れの原因になるので注意しましょう。冬場に水を与えた数日後に葉が落ち始める場合は、水やりのタイミングに問題があるのかもしれません。
水やりのタイミングが分からないという方は、適切な水やりのタイミングを知らせてくれる「水やりチェッカー」という園芸用品があるのでおすすめです。
水やりチェッカー
秋の落葉は夏までに復活するの?
ベンジャミンは、気候の変化が大きい秋から冬にかけて、葉が落ちることが多いです。観葉植物としては、葉が無くなってしまうのは残念なことですが、植物としては、環境の変化に対応するために葉を落としているとも言えます。
寒く光量の少ない冬場では、ベンジャミンは思うように成長できません。何とか春まで命を繋ぐために、葉を落として省エネモードになっているとも考えられるのです。
ですから、ベンジャミンの葉が落ちてしまっても、根や幹が元気であれば、来年の夏までには葉が復活します。落葉したからといって諦めずに、温湿度管理をしっかり行い、適切なタイミングの水やりを続けるようにしましょう。ただし、落葉した時に肥料を与えるのは根に負担をかけるのでNGです。
ベンジャミン
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