セロームは、サトイモ科フィロデンドロン属に分類される観葉植物で、フィロデンドロン属の植物には、樹木を這い上がる蔓性のものや、葉がロゼット状に広がるものなどがありますが、セロームは、根元の茎が木質化して直立するタイプです。
直立タイプのフィロデンドロンにもかかわらず、セロームを育てていると、だらしなく葉が広がることや、葉が垂れることがよくあります。今回は、セロームの茎葉に、このようなことが起こる原因について紹介します。
セロームの葉が広がる原因
セロームの葉が横に広がる原因については様々なことが考えられますが、比較的、可能性が高いは原因の1つとして「水分不足」が挙げられます。
水分不足と言っても、セロームに水を与えれば良いというわけではありません。なぜなら、根の不調が原因でセロームが水分不足になっていることがあるからです。
根の不調で最も多いのが「根詰まり」です。セロームの根はとても太く、成長スピードが速いため、根詰まりを起こしやすい。ですから、植え替え適期の5~9月頃に、2年に1回を目安に植え替えする必要があります。
根詰まりが起きてしまうと、水分を吸い上げにくくなってしまうので、株が水分不足になり、セロームの葉が広がる原因になります。
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また、セロームは中南米原産なので、寒さに弱い植物です。気温が10℃を下回ると生育が鈍くなり、多くの水分を必要としません。ですから、冬場の水やりは控えめにすることが基本なのですが、この時期に水を与え過ぎると、根腐れを引き起こすことがあるので注意が必要です。
セロームが根腐れを起こした状態では、根から水分を吸い上げることができないので、株が水分不足になります。これが原因でセロームの葉が広がることがあります。
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セロームの葉が垂れる時は?
セロームの葉が一方向に垂れ下がってしまうこともよくあります。これについても、様々な原因が考えられますが、可能性の高い原因の1つとして「日当たり」の問題が挙げられます。
セロームは、中南米の熱帯雨林に自生する植物なので、周りが大きな木に囲まれた環境で生きています。そのためセロームは耐陰性があり、明るい日陰で管理することが望ましい植物です。
しかし、あまりに暗い室内にセロームを置いておくと、光を求めて茎がヒョロヒョロに伸びてセロームの葉が垂れることがあります。また、明るい室内に置いていたとしても、太陽に向かって茎が伸びていくので、葉が一方向に垂れ下がることもあります。
葉が横に広がったり、一方向に垂れ下がってしまったセロームは、元の状態には戻らないので、支柱で支えてあげると良いでしょう。
セローム
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