トックリラン(別名:ノリナ,ポニーテール)は、葉先の方から黄色や茶色に変色して枯れることがよくあります。これが原因で株自体が枯れてしまうことはあまりないですが、見た目が悪くなるので、どうしても気になるものです。今回は、トックリランの葉先が枯れる原因と、葉が折れる時の剪定方法について紹介します。
トックリランの葉先が枯れる原因
トックリランは一年を通して葉が緑色の常緑高木ですが、役目を終えた葉が枯れて落葉することはあります。その場合は新しい葉との入れ替わりで落葉しているので、問題ありません。
トックリランの葉先が枯れる原因については、様々なことが考えられます。たとえば、真夏の強い日差しが直接当たって葉焼けをすることもありますし、冬の寒さによってトックリランの葉先が枯れることもあります。
また、乾燥に強いと言われているトックリランでも、長い間断水すると乾燥が原因で葉先が枯れることもあります。しかし、これらの状態はトックリランの栽培環境によって原因が分かりやすいので、ご自身ですぐに気が付くと思います。
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葉先の擦れが原因で枯れる
トックリランの葉先が枯れる原因として、意外と見落としがちなのが、葉先の擦れによるものです。
トックリランの葉は、生え始めは上へ伸びていきますが、成長すると葉の重みで垂れ下がります。特に室内の暗い場所でトックリランを栽培すると、葉が光を求めて徒長することがあるので、葉先が鉢に接触するほど伸び過ぎてしまうことがよくあります。
すると、葉先が鉢や周りの物と擦れて、黄色や茶色に変色してしまうことがあるのです。自然界に自生するトックリランも、伸び過ぎた葉が幹と擦れて、下の方の葉から枯れることがあります。
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根腐れによって枯れる
2、3枚の葉が枯れる程度であれば、大きな問題ではありませんが、株の全体的に葉が枯れる場合は、根腐れの可能性が考えられます。
トックリランは、メキシコ南部の乾燥地帯に自生する植物で、幹の徳利のように膨れた部分に水分を溜め込んで、乾きを凌いでいます。ですから、もともと乾燥に強い植物なので、水やり頻度は少なくて良いわけです。
春から秋は2週間に1回くらいの水やりで十分です。冬場はほぼ断水で越冬させます。冬場はトックリランが休眠状態になるので、水を吸い上げる量が減ります。この時に水を与え過ぎると、土の中が蒸れて根腐れを起こしてしまいます。
根腐れになると水を吸い上げることができないので、株が水分不足になり、葉先の方から枯れることがあります。
葉先が枯れたり葉が折れる時は剪定
葉が枯れる原因が根腐れによるものでしたら、トックリランを鉢から出して根の状態を確認し、必要に応じて枯れた根を切ったり、植え替えするなどの対応をします。
しかし、葉先の擦れや葉焼け、寒さによる影響などで葉が枯れた場合は、それが原因で株自体が枯れてしまうことは、ほとんどないので、枯れた葉を切り取るだけで対応できます。
トックリランの葉先が枯れた場合は、枯れた部分だけをハサミで切ります。この時、葉を斜めに切ると自然な見た目に仕上がります。
トックリランの葉が徒長すると、伸び過ぎた葉が周りの物と当たって折れることもよくあります。折れた葉は、付け根からハサミで切って剪定しておくと見た目が良くなります。
また、生育期に新芽が増え過ぎると、葉が重なり合って折れやすくなります。葉が多過ぎると株姿が崩れることがあるので、新芽を3つ程度バランスよく残して、不要な芽は根元から切って剪定しておくと良いでしょう。
トックリラン
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