タンクブロメリアとは、筒状になった葉の付け根部分に水を溜めることができるブロメリア科の植物の総称です。様々な品種がありますが、一般的に園芸店などでよく見掛ける代表的なものではグズマニアが挙げられます。今回は、タンクブロメリアに使用する用土や、徒長の原因について紹介します。
タンクブロメリアの用土
タンクブロメリアの多くは、樹木や岩場の隙間に着生する植物なので、他の着生植物と同様に水苔やヤシ殻を用土代わりに使うこと一般的です。
その他には、バークチップに軽石や赤玉土を混ぜたものなどを使うこともありますが、あまりに水はけが良いと管理しにくいということもあって、これらの資材を使うのは上級者向けと言えます。
チランジア(エアプランツ)などは、板に付けた水苔に株を着生させて、吊るして管理することがありますが、グズマニアなどのタンクブロメリアは、基本的に鉢植えにすることが多いです。
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乾燥させた水苔を圧縮して袋詰めにした市販の水苔は、購入後すぐに使えるというものではありません。まずは、乾燥した水苔に水をかけて1日くらい放置し、水苔が水を吸って十分に柔らかくなってから使います。
水苔は、用土に比べて傷みやすいので、古くなった水苔は水はけや水もちが悪くなってしまいます。水苔は1~2年ほどで新しいものに交換するようにしましょう。
ニュージーランド産の水苔
タンクブロメリアの徒長の原因は過剰な水やり
タンクブロメリアは水を好む植物ですが、その反面、乾燥に強い植物でもあります。引き締まった株に育てたい場合は、水やりを控えめに管理することがポイントになります。
水を与え過ぎると葉が伸び放題になり、徒長してしまうので注意が必要です。タンクブロメリアの生育期の水やりは、用土が乾いたら筒状の葉の上から、たっぷりと水を与えるといったメリハリのある水やりが大切です。
この時、葉の付け根に溜まった古い水がこぼれ落ちるように水やりをすると良いでしょう。生育期の水やりは、1週間に1回程度水を与えます。乾燥すると葉の裏側の気孔が閉じて葉が丸まってくるので、この状態が水やりのサインです。
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冬場は、筒状の葉に水を溜めておくと腐ることがあるので、あまり貯水しないようにして、水やり頻度も少なめにすることがポイントです。水やり後に一度株を傾けて水を出し、筒状の葉に少しだけ水が残るくらいにしておきましょう。冬場の水やりは半月に1回程度で十分です。
その他にもタンクブロメリアが徒長する原因は、日当たりが悪いことと、風通しが悪いことも考えられます。タンクブロメリアを暗い場所に置いておくと、光を求めて葉が必要以上に伸びてしまいます。タンクブロメリアは光を好む植物なので、直射日光による葉焼けを避けた明るい日陰で管理するようにしましょう。
タンクブロメリアは樹木や岩場に着生する植物なので、風通しの良い環境を好みます。そのため、タンクブロメリアを風の当たらない場所に置いておくと葉が徒長します。室内栽培する場合は、サーキュレーターなどを使って風通しを良くするように心掛けましょう。
おすすめのサーキュレーター
グズマニア
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