月下美人のシュートの処理と挿し木の切り方

月下美人は、株がある程度大きくなり充実してくると、株元から棒状の茎を伸ばす性質があります。この茎を「シュート」と言い、そのまま放っておくと、1mを超えるほど長く伸びてしまうので、育てやすい長さで切る必要があります。

今回は、月下美人のシュートの処理と、切り取ったシュートを活かした挿し木の方法について紹介します。月下美人の挿し木は切り方にコツがあるので、重要なところを確認していきましょう。

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月下美人のシュートの処理方法

月下美人,シュートの処理,挿し木,切り方,画像3月下美人の剪定は、開花後期の9月~10月頃に行うのが基本ですが、切り取ったシュートを挿し木に利用する場合は、その後の成長を考慮すると5月~9月の生育期に行うことが望ましいです。

月下美人の通常の茎は螺旋状に伸びていきますが、シュートは太くて硬い茎が真っすぐ伸びていくのが特徴です。月下美人は生命力が強いので、シュートのどの位置で切っても脇芽が出てきますが、株元から50~80㎝程度の長さを残して処理すると育てやすいです。

月下美人のシュートは、そのまま放置するとどんどん伸びていき、やがては天井に届きそうになるほど成長します。これでは育てにくいので、ご自身の栽培環境に応じて適切な長さに切っておきましょう。

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月下美人のシュートをよく見ると、茎の表面に小さな突起物があるのが分かります。この膨らんだところから新芽が出てくるので、シュートを処理する時の切り方は、この新芽が出てくる場所の少し上のあたりで剪定すると良いしょう。

ショートを切ることで新芽が出て、そこから新しい葉ができると、花付きが良くなるというメリットもあります。

月下美人の挿し木は切り方に注意!

月下美人,シュートの処理,挿し木,切り方,画像4月下美人の切り取ったシュートは、それを利用して挿し木にすることができます。挿し木として利用する場合は、シュートの切り方に注意する必要があります。

月下美人のシュートは硬くて真っすぐ伸びるのが特徴ですが、先端部分はまだ柔らかいです。この柔らかい部分だけを切り取って挿し木にしても、大抵は発根せずにそのまま腐ってしまいます。

挿し木に使うシュートの切る場所は、硬くなっている部分で切る必要があります。月下美人は生命力が強いので、硬い部分で切れば大抵は発根しますが、もともと気根がある場合は、それを残して切ると良いでしょう。

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気根とは、植物の地上部に生える根っこのことで、空気中に含まれる水分を吸収する働きがあります。月下美人のシュートをよく見ると、茎の途中から根っこが生えていることがあります。月下美人を挿し木で増やす場合は、シュートに生える気根の少し下の部分で切ると、挿し木にした時にその後の成長がスムーズになります。

切り取ったシュートはしばらく放置して切り口を乾かしてから、小粒の鹿沼土やバーミキュライトなどの無機質資材に挿して、水を与えると1ヶ月程度で発根します。挿し木の発根促進剤や挿し木に適した用土があると便利です。

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