チランジア(エアプランツ)は熱帯の植物なので、気温が10℃を下回りと生育が鈍ります。ですから、チランジアの冬越しは室内の暖かい環境で管理することが基本ですが、チランジアの中には屋外での冬越しが辛うじてできるくらいの、比較的寒さに強い品種が存在します。今回はチランジアの耐寒性について解説していきます。
チランジア(エアプランツ)の寒さに強い品種
チランジアの自生地は、北アメリカや南アメリカなどの高山や密林、砂漠など、広く分布しているので、中には寒さに強い品種も存在します。
ただし、寒さに強い品種と言っても、他のチランジアと比べて少し強い程度で、関東より南の暖地であれば、傷みながらもなんとか屋外で冬越しできるというくらいです。
チランジアには、葉が緑色をした緑葉種と、銀色のトリコームが生えている銀葉種がありますが、緑葉種よりは銀葉種の方が少しだけ寒さに強い傾向があります。よく100均などで売られている緑葉種のチランジア・ブラキカウロスは、耐寒性が低いので、屋外での冬越しは難しいです。
銀葉種ではチランジア・イオナンタ・フエゴや、チランジア・キセログラフィカが人気ありますが、緑葉種よりは少しだけ耐寒性がある程度で、これらのチランジアも屋外での冬越しは難しいです。
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軒下などの霜が当たらない場所であれば、チランジア・ウスネオイデスは、辛うじて冬越しできる可能性があります。それでも無傷で冬越しすることは難しく、葉が乾燥してチリチリになります。チランジア・ウスネオイデスは、気温0℃くらいまでなら、傷みながらも越冬できるという感じです。
チランジア・ジョネシーのように、葉が赤紫色に紅葉するタイプも、比較的寒さに強い品種です。チランジア・ジョネシーも気温0℃くらいまでなら、傷んで枯れそうになりながらも冬越しできる可能性があります。
屋外で冬越しできるチランジア(エアプランツ)
近年暖冬の傾向があるとは言って、関東地方の最低気温は-3℃くらいまで冷え込みます。この環境でも屋外越冬ができるチランジアの品種は、チランジア・ベルゲリーです。チランジア・ベルゲリーは、愛好家の間でも耐寒性の高いチランジアということで知られており、屋外での冬越しに成功した事例がいくつか報告されています。
ただし、チランジア・ベルゲリーの場合も、無傷で越冬できるわけではなく、寒さで葉の色が変色したり、乾燥でカサカサになってしまうことが多いです。
一概には言えませんが、葉がロゼット状に生えるタイプよりも、チランジア・ベルゲリーのように茎が伸びるタイプの有茎種のチランジアの方が寒さに強い印象があります。その他には、チランジア・ディアギテンシスや、チランジア・アルビダなどの、有茎種のチランジアも比較的寒さに強い傾向があります。
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チランジア・ベルゲリーは、気温-3℃の環境で葉が変色しながらも越冬できる感じで、チランジア・ディアギテンシスとチランジア・アルビダもそれと同等の耐寒性で、傷みながらも冬越しできるという印象です。
今回の記事では、チランジアは熱帯の植物なので、基本的には寒さに弱いことを認識した上で、どのくらいまで寒さに耐えられるのかについて解説しました。今回の記事で紹介しているチランジアの耐寒温度はあくまで目安であって、株の状態によっては耐えられないこともあります。屋外での冬越しが成功したとしても、チランジアの葉を傷めることは避けられない場合が多いです。
チランジア・ウスネオイデス
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