ルバーブは赤い茎の部分をジャムやスイーツなどに使う西洋野菜です。原産地がシベリアなので寒さに強いことから、日本では主に北海道や長野県などで栽培されています。
ルバーブの栽培方法は、苗または種から育てることが一般的です。今回は、ルバーブの苗と種を選ぶ際のポイントについて紹介します。
ルバーブの苗は赤い茎を選ぶ
ルバーブは、さっぱりとした酸味と苦みが特徴です。赤い茎は見た目が美しく、ジャムにすると鮮やかな色合いになります。この赤い色素は、ポリフェノールの一種のアントシアニンという成分で、その他にも各種ビタミン・ミネラル、食物繊維などが豊富に含まれています。
ルバーブの葉の部分は、シュウ酸(蓚酸)が多く含まれているので食べません。茎の部分の酸味を生かして、甘酸っぱいジャムやスイーツなどを作ることが一般的です。
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赤い茎の苗を選ぶのがポイント
ルバーブで赤い茎を収穫したいなら、苗を選ぶ際は、比較的茎が赤いものを選ぶことがポイントです。ルバーブの茎の色は、成長とともに赤味が増すことはほとんどありません。茎の色は品種の遺伝的な特性によって決まっており、緑の茎のルバーブは成長しても緑のままです。
ルバーブはシベリア原産の植物なので、寒い環境で育てると茎の赤味が増すと言われることもありますが、栽培環境よりも遺伝的な影響が大きいように思えます。
ルバーブの栽培方法は、種と苗の2種類がありますが、苗は購入前に茎の色を見比べることができるので種から育てるよりも安心です。苗の販売店で、より赤い茎の苗を選ぶと良いでしょう。
ルバーブ苗 レッドルバーブ 2株
ルバーブを種から育てる時は固定種がおすすめ
植物の種は、主に「固定種」と「F1種」の2種類があります。
固定種:自家採取などで親の遺伝子を代々受け継いでいるので、性質や形が安定して同じ植物になります。
F1種:異なる優良な形質を持つ親を掛け合わせて作った種で、一代目は均一ですが、その種から育てた二代目以降は性質や形がバラバラになります。
ルバーブの場合は、茎が赤くなる性質を持つ遺伝子を安定して受け継いでいる「固定種」の方がおすすめです。
「固定種」や「F1種」など明記されていないルバーブの種は、茎が赤いものと緑のもので当たり外れがあるかもしれません。いざルバーブを育ててみたら、思ってたより茎が赤くならなかったということがよくあります。
固定種のルバーブの種
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赤い株は株分けで増やすのが確実
茎の赤味が強いルバーブに育ったら、株分けで増やすのが最も確実な方法です。ルバーブは多年草なので、同じ株が毎年育ちます。数年育てて株が大きくなったら、春か秋に株分けをして増やすことができます。
株分けなら、親株と同じ赤い茎の株を確実に増やせるのでおすすめです。
もし固定種の種から育てた赤茎のルバーブであれば、その株から種を採取して育てることもできます。ただし、F1種から採種した場合は、遺伝的性質がバラバラになり、赤い茎にならない可能性があるので注意が必要です。
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