モンステラの葉は大きく成長するので、ちょっとした乾燥でも葉の重みで下を向いて垂れてしまうことがあります。今回は、モンステラの葉が丸まる原因について紹介します。
モンステラの葉が丸まる主な原因は水分不足
モンステラに限らず、植物の葉の表面には「気孔(きこう)」と呼ばれる小さな穴が開いていて、これを開閉することで、植物内の水分量を調節しています。
植物が水分不足になると、これ以上葉から蒸散させないように気孔が閉じます。気孔は葉の裏側に多く存在するので、気孔が閉じた分、裏側に葉が丸まるというわけです。(※植物の種類によっては葉の表側に気孔が多いものもあるので、表側に葉が丸まることもあります。)
ですから、モンステラの葉が垂れて丸まる主な原因は、葉の水分不足によるものです。ただし、葉の水分不足が原因だからといって、水やりや葉水を行えば、必ず元に戻るというわけではありません。葉の水分不足は様々な状況で起こるので、その根本的な原因を知ることが大切です。
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寒さや根腐れによってモンステラの葉が垂れる
モンステラは熱帯雨林が原産地の植物なので、寒さに弱い傾向があります。モンステラの生育適温は15℃~25℃くらいで、耐寒温度は5℃程度です。
10℃を下回るとモンステラの生育が鈍くなるので、根から吸い上げる水分量が少なくなります。そのため、葉に含まれる水分量が少なくなり、葉が丸まりやすくなります。特に葉の大きなモンステラは、葉の重みで下向きに垂れやすいという傾向があります。
暖かい時期にモンステラを購入して、冬にモンステラの葉が垂れて丸まる場合は、寒さによる水分不足の可能性が考えられるので、室温やモンステラの置き場所などを見直す必要があります。
冬の時期は、モンステラの生育が鈍るので、多くの水分を必要としていません。この時期に頻繁に水やりをしてしまうと、土の中が常に湿った状態になるので、根腐れを起こしやすい。根腐れが起きると、根から水分を吸い上げることができなくなるので、葉が水分不足になり葉が丸まる原因になります。
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日照不足でモンステラの葉が下を向く
モンステラには、ある程度の耐陰性がありますが、室内の暗い場所で管理していると、光合成を行うことが少なくなるので、その影響で根から吸い上げる水分も少なくなります。その結果、葉に含まれる水分量が少なくなるので、大きな葉のモンステラは、葉の重みで下向きに垂れてしまうことがあります。
モンステラを暗い場所に置くと、光を求めて茎葉が徒長します。ヒョロヒョロに伸び過ぎた茎は、大きな葉を支えられなくなるので、モンステラの葉が下を向く原因になります。
モンステラは日光を好む植物なので、真夏以外は日光のよく当たる場所で管理すると良いでしょう。真夏に強い日差しが当たると葉焼けを起こすことがあるので、真夏の直射日光は避けるようにしましょう。
また、真夏の強い日差しにモンステラを当てた場合も、葉が下を向いてうなだれることがあります。これは、モンステラの葉が強い日差しに当たることで、一時的に葉が水分不足になって萎れるためです。
モンステラ
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