暖かい季節は屋外で管理することが多いビカクシダ(コウモリラン)ですが、日本の冬は冷え込むので、屋外での冬越しは難しいです。今回は、冬場のビカクシダの水やりや適した温度・湿度など冬の管理方法について紹介します。
冬場のビカクシダの管理方法
ビカクシダは、熱帯地域に自生する着生植物なので、寒さに弱い傾向があり、気温が15℃を下回ると生育が鈍ります。そのため、冬場は暖かい室内で管理することが基本です。
ネザーランドやビフルカツムなどの大きく成長した株は、霜が当たらない環境であれば、気温2℃くらいまで耐えられると言われることもありますが、耐えられたとしても綺麗な葉の状態を保つことは難しいです。寒さで葉が枯れて黄色くなることがほとんどです。
特にコロナリウムやリドレイは寒さに弱い品種なので、室温が15℃以上の環境で冬越しする必要があります。ウィリンキーやビーチーは比較的寒さに強い品種ですが、最低でも室温が10℃はないと調子を崩すことが多いです。
Sponsored Links
室内でも冬場は気温が15℃を下回ることがあるので、エアコンやヒーター、ストーブなどを使って室温を高く保つ必要があります。ただし、エアコンの風がビカクシダに直接当たると、乾燥が原因でビカクシダの調子が崩れてしまうことがあるので、葉水を行ったり、加湿器を使うなどして湿度40~60%を保つようにしましょう。
ビカクシダを室内管理すると、どうしても光量不足になるので、LEDライトを使って成長を促すと良いと思います。日光に当てようとして、冬の寒い時期にビカクシダを窓際に置くのはNGです。冬の窓際は非常に冷え込むので、ビカクシダを窓から離して、暖かい空気が溜まる、部屋の高い位置に吊るして管理するようにしましょう。
植物育成LEDライト
冬越し中のビカクシダの水やりは控えめに
冬の時期は、ビカクシダが多くの水分を必要としていないので、水やりを控えて乾燥気味に育てるのが基本です。冬の水やりは、土や水苔の表面が乾いてから2~3日後に水を与える程度で十分です。
それほど神経質になる必要はないのですが、冬の水道水はとても冷たいので、室温と同じくらいの温度まで温まった水を与えた方が、ビカクシダの負担が軽減されます。
ビカクシダが寒さで成長が鈍ると、根から吸い上げる水分量が減ってきます。そのため、寒い環境で頻繁に水を与え過ぎてしまうと、常に土や水苔が湿った状態になるので、ビカクシダが根腐れを起こしやすくなります。根腐れが酷くなると、春になっても水を吸い上がることができずに、最悪の場合は枯れてしまうこともあるので気を付けましょう。
Sponsored Links
暖房無しの寒い環境で水やりをすると、気化熱でビカクシダが一気に冷え込んでしまうので注意が必要です。また、サーキュレーターなどを使って室内の空気を循環させるのはとても良いことなのですが、暖房無しの寒い環境でサーキュレーターを使うと、冷たい風に当たったビカクシダが弱ってしまうことがあるので気を付けましょう。
ビカクシダ・ネザーランド
ビカクシダ・ビフルカツム
Sponsored Links
おすすめの記事
ビカクシダ・ネザーランドの特徴は?ビフルカツムとの違いや見分け方を紹介!
幸福の木の幹がフカフカになる原因!幹だけになっても復活できるの?