スパティフィラムの白い花(仏炎苞)は、しばらくすると緑色に変化します。これを知らずに初めてスパティフィラムを育てた方は、色の変化に驚くことでしょう。
また、白い花が緑になる前に茶色く枯れてしまうこともあります。今回は、スパティフィラムの花の色の変化について紹介します。
スパティフィラムの白い花は葉が変化したもの
白く美しい花が楽しめるスパティフィラム。花のような白い部分は、実は「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれる葉が変化したものです。
スパティフィラムの本当の花は、中央にある黄色のつぶつぶです。この部分を「肉穂花序(にくすいかじょ)」と言います。
このような花の咲かせ方はサトイモ科の植物に見られる特徴で、スパティフィラム以外にもカラーやミズバショウなどに同様の特徴が見られます。
スパティフィラムの開花時期は5~10月ですが、特によく咲く時期は5~6月頃です。どんどん花が咲いてくるので、水溶性の肥料を与えてください。スパティフィラムは観葉植物ですが花を咲かせるので、観葉植物用の肥料よりも草花用の肥料を与える方が望ましいです。
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スパティフィラムの花が緑になる理由
そもそも植物の花はなぜ白いのでしょうか?それは、目立つ色にすることで昆虫による受粉を促すためです。スパティフィラムの花(仏炎苞)が白から緑になる理由は、花としての役目を終えているからです。
スパティフィラムの白い部分は、もともとは葉が変化したものなので、緑の色素である葉緑素が増えて光合成を行おうとしていると考えられます。
スパティフィラムの花が緑になったら、株に負担をかけないように、花を茎元から切り取ってしまうと良いでしょう。余分なエネルギーを使わせない方が、新しい花をどんどん咲かせてくれます。
また、花がなかなか咲かない場合は、新しい葉を剪定すると葉の成長にエネルギーを使わないで済むので、花が咲きやすくなります。
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スパティフィラムの花が茶色く枯れたら?
スパティフィラムの花は稀に受粉して種子ができます。この場合は、花(仏炎苞)が白⇒緑⇒茶色に変化していきます。大抵の場合は花が緑になった時点で切り取ってしまうので、茶色く枯れるまでそのままにしておくことはあまりありません。
スパティフィラムの花が白から緑にならずに、白⇒茶色に枯れる場合は、他の原因が考えられます。
たとえば、日照不足で茶色く枯れてしまったり、それとは反対に直射日光によって茶色く焼けてしまうことが考えられます。
スパティフィラムは、明るい場所を好む植物ですが、直射日光が当たると茶色く焼けてしまうことがあります。ですから、スパティフィラムは明るい窓辺に置いてあげると良いでしょう。
スパティフィラム
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