睡蓮の種類は大きく分けて「温帯睡蓮」と「熱帯睡蓮」があります。それに加えて「姫睡蓮」と呼ばれる小型種もあるので、今回は、温帯睡蓮、熱帯睡蓮、姫睡蓮の違いについて紹介します。
温帯睡蓮・熱帯睡蓮・姫睡蓮の違い
耐寒性の違い
温帯睡蓮は、別名「耐寒性睡蓮」と言われるように比較的寒さに強い種類の睡蓮です。それと比べて熱帯睡蓮は寒さに弱い傾向があります。そして、姫睡蓮は、温帯睡蓮の中の一種で、株がコンパクトに育つのが特徴です。
温帯睡蓮(姫睡蓮)は非常に寒さに強く、水面や土壌が完全に凍結しなければ、日本の大半の地域で屋外のまま冬越しできます。熱帯睡蓮は、水温が15℃以下になると生育が鈍るので、暖かい室内で越冬することが基本です。
ただし、熱帯睡蓮の中でも、比較的寒さに強い品種もあります。リスクはありますが、熱帯睡蓮でも屋外越冬が可能な品種もあります。
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花の違い

温帯睡蓮(姫睡蓮)の花は、水面付近の高さで咲きます。熱帯睡蓮の花は、水面から少し花茎を立ち上げて咲きます。
熱帯睡蓮の花色は、赤、ピンク、黄色、白、紫、青など、バリエーションが豊富ですが、温帯睡蓮(姫睡蓮)の花色は、赤、ピンク、黄色、白のみで、紫や青の花は咲きません。
温帯睡蓮(姫睡蓮)の開花時期は5月~9月頃で、熱帯睡蓮の開花時期は7月~11月頃です。熱帯睡蓮のほうが秋遅くまで長く咲き続け、温帯睡蓮(姫睡蓮)よりも花数が多い傾向があります。
温帯睡蓮(姫睡蓮)は昼咲き性の植物で、朝に花が開き、昼には花が閉じます。熱帯睡蓮は、品種によって昼咲き性のものと夜咲き性のものがあります。昼咲き性の熱帯睡蓮は、朝に花が開き夕方まで咲き続けます。
根茎の違い
温帯睡蓮(姫睡蓮)は、ワサビのような太く長い根茎をもっています。伸び過ぎた根茎を10cm程度の長さに切って、別の鉢に植え付けて株分けします。
一方、熱帯睡蓮は、丸みのある球根です。通常の球根植物のように、分球で株を増やすことができます。
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冬越し方法の違い

睡蓮は水生植物なので、育て方が難しいと思われがちですが、耐寒性がある温帯睡蓮(姫睡蓮)であれば、育てるは簡単です。
睡蓮の育て方は、鉢に苗を植え付けて、睡蓮鉢やタライなどの大きな容器に水を入れ、そこに睡蓮の苗を植え付けた鉢を沈めておくだけです。
あとは、日当たりの良い場所で管理することと、株元から水面までが10cm程度になる水位を保つことを心掛けていれば、ほったらしでも花が咲きます。メダカを泳がせておくとボウフラ予防になります。
ただし、冬越しの方法が温帯睡蓮(姫睡蓮)と熱帯睡蓮では違います。温帯睡蓮(姫睡蓮)は、たとえ水面に氷が張ったとしても、株元にある根茎が完全に凍結しなければ屋外で越冬できます。(寒冷地でバケツの底まで凍るような場合を除き、多くの地域で屋外越冬が可能です)
熱帯睡蓮は寒さに弱いので、秋が深まったら鉢から球根(塊茎)を掘り上げ、湿らせたピートモスや水を入れた小さな容器に移し、室内の凍らない場所(10℃〜15℃程度)で休眠させて越冬させるのが一般的です。
熱帯睡蓮で冬越ししやすいのはムカゴ種
熱帯睡蓮の多くは寒さに弱く、室内の暖かい場所で越冬させるのが基本ですが、熱帯睡蓮の中には比較的寒さに強い品種もあります。
特に「ムカゴ種」と呼ばれる種類は、親株自体は寒さに弱いものの、「ムカゴ(子株)」を使えば室内で非常にコンパクトに冬越しさせることができます。(ムカゴ種:ドウベン、ムラサキシキブ、ティナ、イスラモラダ など)
熱帯睡蓮のムカゴ種とは、葉の中央部分にムカゴと呼ばれる小さな球根状の芽がある種類のことを言います。ムカゴの付いた葉を切り取って、水に浮かべておくだけで、ムカゴから根や茎葉が展開して新しい株になります。
ムカゴ種を屋外放置すると枯れてしまうリスクが高いため、秋のうちにムカゴ(子株)を外して室内のコップなどに水挿しし、暖かい窓辺で冬越しさせてバックアップを作っておくのがおすすめです。
温帯睡蓮
熱帯睡蓮
姫睡蓮
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