白菜はもともと葉が巻かない植物だったということをご存知でしょうか？白菜は葉が巻くように品種改良された野菜なので、育て方を間違えると白菜が結球しないことがあります。今回は、白菜の葉が巻かない原因と、結球しない白菜は食べられるのか？について紹介します。
白菜の葉が巻かない原因
白菜は収穫までの期間によって、「早生（わせ）」「中生（なかて）」「晩生（おくて）」の品種があります。家庭菜園では収穫までの期間が短い早生の品種がおすすめです。
白菜は種まきをしてから、40～45日くらいで葉が巻き始まるのですが、このタイミングで白菜の葉が20枚程度ないと結球できません。
白菜の苗を早く植え付けてしまうと、虫の被害にあいやすいですし、苗を植え付ける時期が遅れてしまうと、十分に成長できずに白菜の葉が巻かない原因になります。
白菜は気温が15℃～16℃くらいないと結球しないので、植え付け時期が遅いと、たとえ葉が20枚程度あったとしても、寒さが原因で葉が巻かないことがあります。
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植え付ける時期が早過ぎて害虫被害が酷い場合も、白菜の生育が妨げられてしまうので、白菜が結球しない原因になります。
白菜の種まきの時期は地域によって異なりますが、8月中旬から9月くらいまでに種まきをします。ポットで育苗する場合は8月下旬から9月頃に苗を植え付けます。直接畑に種まきをしても良いのですが、ポットで育苗する方が水やりなどの管理が楽ですし、良い苗を選んで植え付けることができるので確実です。
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結球しない白菜は食べられるの？
結論から言うと、結球しない白菜は葉物野菜として食べることができます。ただし、結球しない白菜は硬く苦いので、通常の白菜と比べて美味しくないかもしれません。
白菜の原種は、アフガニスタンとパキスタンの国境近くの山地に自生するブラッシカ・ラパという野草で、この植物は結球しません。この野生種が中央アジアを通って中国に持ち込まれ、11世紀頃に中国で改良されて結球する白菜になったと言われています。
白菜の原種であるブラッシカ・ラパは、チンゲンサイや小松菜のルーツでもあるので、結球しない白菜はこれらの葉物野菜と味が少し似ています。しかし、結球しない白菜はあまり美味しくないので、収穫せずに来年の3月頃まで放置して、とう立ちしたナバナを摘んでおひたしにした方が美味しくいただけます。
白菜の種（早生）
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