コキア(ほうき草)は環境さえ良ければ、何もしなくても丸くなります。コキアが丸くならない場合は、何らかの原因があるはずです。今回は、コキアを丸くする方法と、鉢植えの育て方について紹介します。
コキアを丸くする方法
コキアは、日当たりと水はけの良い場所を好む植物です。肥料分の少ない砂利混じり痩せた土地でも良く育ちます。
しかし、作物が良く育つような肥料分の多い土地にコキアを植えてしまうと、徒長してホウキのように上へと伸びてしまうことがあるので注意しましょう。
コキアにとって良い環境で育ってていれば、ほったらかしでも株が丸くなります。剪定しなくても脇芽がたくさん伸びて、こんもりとコキアを丸くすることができます。
コキアの園芸種で主に流通している変種のトリコフィラ(Bassia scoparia var. trichophylla)は、もともと株が丸くなってコンパクトにまとまる品種です。ですから、コキアを丸くする方法は、コキアにとって適した環境さえ準備すれば良いわけです。
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コキアが丸くならない時は、根の成長を妨げる何らかの原因があることが考えられます。コキアに限らず、植物の茎葉は、根の成長に応じて、茎葉も伸びていくものです。
たとえば、硬い土壌で根が成長しなかったり、株と株の間が狭く、隣の株が根の成長を妨げていたり、あるいは、酸性が強い土壌で生育が悪くなったり(コキアは弱酸性~中性の土壌を好む)などの原因があって、コキアの根が広がらなかった場合は、芽数が少なく茎葉が丸くならないことがあるのです。
鉢植えのコキアは丸くならないことがある?
すでに述べていますが、コキアを丸くするためには、根の成長が重要になります。ですから、根が成長するスペースが限られている鉢植え栽培では、コキアが丸くならずに、ホウキのように上へと伸びてしまうことがよくあります。
ただし、コキアは鉢植えで育てられないというわけではありません。地植えの場合はコキアを剪定する必要はありませんが、鉢植えのコキアが徒長してしまった場合は、上部を切り落として丸く剪定することで、仕立て直すと良いでしょう。剪定することで脇芽を増やす効果も期待できます。
コキアは6月から8月の暖かい時期に生育が盛んになります。コキアの剪定時期が遅過ぎてしまうと、紅葉や結実に影響がでるので、8月中旬までには剪定を終えておきましょう。
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地植えの場合はほとんど水やりは必要ないのですが、鉢植え栽培は用土が乾いたらたっぷり水を与えます。コキアは多湿を嫌う植物なので、水を頻繁に与え過ぎると調子を崩すことがあるので注意してください。
コキアを丸くする方法としては、鉢植えよりも地植えの方が良いので、今まで鉢植え栽培していたコキアを地植え栽培に変更したいという方もいらっしゃると思います。コキアは移植を嫌う植物なので、地植えにする際には根鉢を崩さないようにすることが大切です。
コキアの種
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