「シャクナゲ(石楠花)」と「シャクヤク(芍薬)」は、古くから日本で愛されてきた園芸植物で、これらの名前はよく似ていますが、シャクナゲとシャクヤクは全く異なる植物です。今回は、シャクナゲとシャクヤクの違いや見分け方について解説していきます。
「シャクナゲ(石楠花)」と「シャクヤク(芍薬)」の違いと見分け方
シャクナゲは「木」でシャクヤクは「草」
シャクナゲは、ツツジ科ツツジ属に分類される常緑性の花木です。一方、シャクヤクは、ボタン科ボタン属に分類される宿根性の多年草です。つまり、シャクナゲは「木」で、シャクヤクは「草」という大きな違いがあります。
シャクナゲは常緑性の花木なので、冬の時期も緑色の葉を残しています。一方、シャクヤクは宿根性の多年草なので、冬の時期は地上部の茎葉が枯れて無くなり根だけで越冬し、来年の春に新芽が出てきます。
シャクナゲは「木」なので、太く茶色の幹をしています。(シャクナゲの新芽の近くは緑色の枝をしている)シャクヤクは「草」なので、細く緑色の茎をしています。(シャクヤクは部分的に赤茶色の茎もある)花がない時期は、幹と茎の色の違いが見分け方のポイントになります。
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シャクナゲとシャクヤクの花の違い
シャクナゲは19世紀中期に中国から西欧にもたらせれて、その後は世界各地で5000以上の園芸品種が作られてきました。シャクヤクが日本に持ち込まれたのは平安時代以前と言われ、その後は多くの園芸品種が作られています。
一口にシャクナゲと言っても、西洋で品種改良された西洋シャクナゲもあれば、日本で品種改良された日本シャクナゲもあり、それぞれに花の特徴が違います。それと同様にシャクヤクも、西洋シャクヤクと日本シャクヤクが存在します。
シャクナゲとシャクヤクは園芸種として、非常に歴史のある植物なので、様々な色や形の花を咲かせる品種があるのですが、シャクナゲとシャクヤクを花で見分けるポイントがあります。
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シャクナゲはツツジの仲間なので、枝の先端に複数の花を密集して咲かせるという特徴があります。一方、シャクヤクは、一重咲きや八重咲きなど様々な花の形状がありますが、基本的には茎の先に1つの花を咲かせる一輪咲きです。
シャクナゲは複数の花を密集して咲かせる、シャクヤクは一輪咲きという違いが見分け方のポイントになります。
シャクナゲ
シャクヤク
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