ヒヤシンスの水耕栽培は、球根から芽が出る前と後では育て方が違うことをご存知でしょうか?栽培方法を間違えると、ヒヤシンスの球根から根が伸びないことがあるので注意が必要です。今回は、ヒヤシンスの水耕栽培で根が伸びない原因と、芽が出たらどうするのかについて解説していきます。
ヒヤシンスの水耕栽培で根が伸びない原因
ヒヤシンスの球根は冷暗所で発根させる
ヒヤシンスの水耕栽培は10月から11月頃に始めて、3月から4月頃に開花します。
ヒヤシンスの水耕栽培は、球根の底を水に浸けると根が伸びてくるのですが、本来、球根は土に埋まっているものなので、発根させるためには冷暗所で管理する必要があります。
ですから、ヒヤシンスの球根を明るい場所で管理していると、いつまで経っても根が伸びない原因になります。
ヒヤシンスの球根は寒さに当てて越冬することで発芽するので、12月いっぱいは10℃以下の冷暗所で管理しましょう。暖房の効いた暖かい部屋に置いておくと、ヒヤシンスが急激に成長して、草丈が短く不格好な状態で開花してしまいます。
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球根の底の雑菌が発根を妨げる
ヒヤシンスの球根を長い間水に浸していると、球根の底に雑菌が繁殖してしまい、それが原因で根が伸びないことがあります。
雑菌が繁殖すると、球根の底がヌルヌルしてきます。このヌメリを取って、根が出るまでは毎日水を替えておきましょう。
ヒヤシンスの根が出始めたら、水替えは3日に1回の頻度で大丈夫です。根が長く伸びてきたら、水替えは1週間に1回で十分です。
ヒヤシンスの水耕栽培は、根が長く伸びてきたら、水位を低くして球根に水を付けないようにしましょう。植物の根は呼吸しているので、根の1/3程度は水に浸らないようにすると根腐れを予防することができます。根腐れが原因でヒヤシンスの根が伸びないことがあるので注意しましょう。
ヒヤシンスの水耕栽培は、カルキの入った水道水を使用すると、雑菌の繁殖を抑えることができます。カルキを取り除いた浄水器の水を放置すると雑菌が繁殖しやすい。
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球根から芽が出たらどうする?
ヒヤシンスの球根から芽が出たら、窓辺などの日当たりの良い場所へ移動しましょう。日光を浴びてどんどん成長したヒヤシンスは、3月から4月頃に開花します。
ヒヤシンスは開花のために養分をたくさん使うので、花後は球根が痩せてしまいます。球根を土に植えている場合は、花が終わったら球根を肥大させる時期になるのですが、水耕栽培の場合は球根を太らせることができないので、このままでは来年も花を咲かせることができません。
基本的にヒヤシンスの水耕栽培は1年限りです。来年も花を咲かせたい場合は、花後に球根を土に植えておくと、球根が肥大して来年も開花するかもしれません。
その場合は、梅雨に入る前の6月上旬頃に球根を土から掘り上げて、秋まで乾燥貯蔵します。このように手間がかかるので、ヒヤシンスの水耕栽培は1年限りにするのが一般的です。
ヒヤシンスの水耕栽培キット
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