キンセンカ(カレンデュラ)は、別名「ポットマリーゴールド」と呼ばれることがあるので、キンセンカとマリーゴールドを混同しがちですが、これらは全く異なる植物です。今回は、キンセンカとマリーゴールドの違いや見分け方について紹介します。
キンセンカとマリーゴールドの違い
分類上の違い
キンセンカはキク科キンセンカ属に分類される植物で、マリーゴールドはキク科マンジュギク属に分類される植物です。ですから、同じキク科でもキンセンカとマリーゴールドは全く別の植物です。
キンセンカとマリーゴールドは原産地も異なります。キンセンカは地中海沿岸地域が原産地で、20種ほどの原種が存在します。
マリーゴールドは、メキシコや中央アメリカが原産地です。ヨーロッパに持ち込まれた際にフランス経由で広がったフレンチ・マリーゴールドと、アフリカの一部に導入されたアフリカン・マリーゴールドが栽培の主流です。フレンチ・マリーゴールドとアフリカン・マリーゴールドの交配種も存在します。このように、キンセンカとマリーゴールドは、分類も原産地も全く違います。
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観賞以外の使い方の違い
キンセンカとマリーゴールドは園芸品種としての歴史が長く、古くから花の観賞以外にも様々な使い方をしてきました。
キンセンカは、薬用や料理の着色料として使われることがあります。ヨーロッパでは、食用花(エディブル・フラワー)として、花を食べることもありますが、園芸用に流通しているキンセンカは、生育促進剤や農薬が使われていることがあるので、食べない方が無難です。
マリーゴールドの独特な香りは、害虫を防ぐ効果が期待できます。そのことから、コンパニオンプランツとして野菜と一緒にマリーゴールドを植えることがあります。特にネグサレセンチュウの予防に効果があると言われています。
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キンセンカとマリーゴールドの見分け方
キンセンカとマリーゴールドにはたくさんの品種が存在し、様々な色や形の花があるので、花の違いで区別することは難しいですが、キンセンカとマリーゴールドの葉の形ははっきりとした違いがあるので、見分け方のポイントになります。
キンセンカの葉は細長い単葉で、ヘラのような形をしています。マリーゴールドの葉は対生する羽状複葉で、小さな葉が羽のようにたくさん付いてます。
マリーゴールドの葉は羽状複葉で、キク科らしい葉の形をしているので、葉っぱを見ればキンセンカとマリーゴールドを見分けるのは簡単です。
キンセンカの種
マリーゴールドの種
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