成長が早い植物と言うと、林業で使われるスギが挙げれますが、実は、シマトネリコの成長速度はスギよりも早いです。そのため、シマトネリコを地植えにすると、数年で大きくなりすぎてしまうことがあるのです。
大きくなりすぎて手入れが心配な場合は、シマトネリコよりもアオダモの方がおすすめです。アオダモは、見た目がシマトネリコと似ていますが、性質が全く違いです。
シマトネリコの成長速度
シマトネリコの成長速度は、育つ環境によって違いがありますが、シマトネリコは庭木に使われる植物の中でも、一二を争うほど成長が早いことで知られています。
シンボルツリーとして庭にシマトネリコを地植えする場合は、最初は2m程度のシマトネリコを植えます。それが2年後には3m以上にはなっているはずです。ですから、2年でシマトネリコの高さが二階の窓くらいになります。
その後、ある程度伸びてくると、シマトネリコの成長速度が少しゆっくりになってきますが、それでも10年以上剪定もせずに放置していると、確実に二階の屋根よりも高くまで成長するはずです。
シマトネリコは最大で10mを超えることもある高木です。ですから、庭に地植えする際には、植える場所を慎重に選ばなくてはいけません。
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樹高が10m以上になる高木ということは、根の成長速度も早いです。シマトネリコの根は土の浅い場所を這うように伸び、長い物で5mを超えることもあります。ですから、配管や建造物の近くにシマトネリコを植えると、根に侵食されて破損する恐れがあるので注意が必要です。
シマトネリコを鉢植えで育てる場合は、大抵は50㎝程度の苗から育て始めることが多いです。まだ小さな苗の頃は成長速度がとても早いので、その場合は1年で2m程度まで大きく成長するはずです。
鉢植えの植物を元気に育てるためには、成長とともに大きな鉢に植え替えすると良いのですが、シマトネリコの場合は成長が早く、大きな鉢に植え替えするのも切りがないので、シマトネリコがある程度の大きさになったら、剪定と根切りで小さく保つことが望ましいです。
シマトネリコとアオダモの違い
シマトネリコとアオダモは、どちらもモクセイ科トネリコ属の植物で、見た目もよく似た植物です。
ただし、シマトネリコは一年を通して葉がついている常緑広葉樹で、アオダモは秋から冬にかけて葉が落ちる落葉広葉樹という違いがあります。
落葉樹を庭木にすると、落ち葉の掃除が大変と思われがちですが、常緑樹でも葉が落ちないわけではありません。常緑樹は一年中緑の葉がついていますが、枯れた葉は落葉します。
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ですから、一年中掃除が必要な常緑広葉樹のシマトネリコに比べて、落葉の時期に一気に掃除ができる落葉広葉樹のアオダモの方が、手間が少ないと言えるのです。(どちらが良いかは個人差があります。)
また、アオダモはシマトネリコと同様に最大樹高が10mを超える高木ですが、シマトネリコと比べてアオダモの方が成長速度が遅いという違いがあります。
アオダモは秋から冬にかけて落葉するので、目隠し用の庭木にはなりませんが、成長速度を考えるとシマトネリコよりもアオダモの方がおすすめです。
シマトネリコ
アオダモ
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