春先に咲く白く可憐な花たち。スノードロップ、スノーフレーク、スズランは、どれも釣鐘型の愛らしい姿で、園芸初心者の方はもちろん、花好きの方でもしばしば混同されがちです。実際に「スノードロップを植えたはずがスノーフレークだった」という話もよく耳にします。今回は、これら3つの花の特徴と違いについて詳しくご紹介します。
スノードロップ・スノーフレーク・スズランの違い
スノードロップとは

スノードロップはヒガンバナ科ガランサス属の球根植物で、和名は「待雪草(マツユキソウ)」と呼ばれます。原産地はヨーロッパから西アジアにかけての地域で、古くからヨーロッパでは春を告げる花として親しまれてきました。
開花時期は1月〜3月と3つの中で最も早く、まだ雪が残る寒い時期に花を咲かせることからその名がつきました。草丈は10〜20cmほどと小柄で、華奢な印象を与えます。
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花の構造は独特で、外側に3枚の大きな白い花びら、内側に緑の模様(ハートマークのような形)が入った小さな花びらが3枚という二重構造になっています。一本の茎に一輪だけ花をつけ、うつむくように咲く姿が控えめで可愛らしいと人気です。葉は細長く、灰色がかった緑色をしています。
スノードロップ
スノーフレークとは

スノーフレークはヒガンバナ科レウコユム属の球根植物です。和名は「鈴蘭水仙(スズランスイセン)」や「大待雪草(オオマツユキソウ)」と呼ばれ、その名の通りスズランとスイセンの中間のような姿をしています。原産地はヨーロッパ中南部で、日本には明治時代に渡来しました。
開花時期は3月〜5月で、スノードロップより少し遅れて花を咲かせます。草丈は30〜40cmとスノードロップの約2倍ほどあり、3つの中では最も大きく育ちます。葉は水仙に似た細長い形で、艶のある濃い緑色をしています。
スノーフレークの最大の特徴は、花びらの先端にある緑色の斑点です。6枚の花びらが均等に並んだベル型の花で、一本の茎から枝分かれして複数の花をつけます。丈夫で育てやすく、一度植えると毎年花を咲かせてくれるため、ガーデニング初心者にもおすすめの品種です。
スノーフレーク
スズランとは

スズランはキジカクシ科スズラン属の多年草で、上記2つとは植物学上の分類が異なります。原産地はヨーロッパ、東アジア、北アメリカと広範囲に分布しており、日本にも北海道や本州の高原に自生する在来種が存在します。
開花時期は4月〜5月で、3つの中では最も遅く咲きます。草丈は15〜20cmほどで、大きな楕円形の葉が2枚、地面から直接伸びるように生えるのが特徴です。
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花は純白で緑の模様がなく、一本の茎に小さな釣鐘型の花が鈴のように連なって咲きます。何といっても最大の特徴は、甘く優雅な香りです。この香りは香水の原料としても使われ、「ミュゲ」という名で知られています。フランスでは5月1日にスズランを贈る習慣があり、「幸福が訪れる」という花言葉を持ちます。
ただし、スズランは全草に強い毒性があるため注意が必要です。特に花や根に含まれる毒は、誤って口にすると嘔吐やめまい、心臓麻痺を引き起こす恐れがあります。小さなお子様やペットがいるご家庭では、植える場所に配慮しましょう。
スズラン
見分け方のポイント
これら3つの花を見分けるポイントをまとめると、まず開花時期に注目してください。真冬から早春に咲いていればスノードロップ、春本番に咲いていればスノーフレークかスズランです。
次に草丈を確認します。30cm以上あればスノーフレーク、小柄であればスノードロップかスズランと判断できます。
花の特徴では、緑の模様が内側にあればスノードロップ、花びらの先端にあればスノーフレーク、模様がなく純白であればスズランです。また、甘い香りがすればスズランとすぐにわかるでしょう。
まとめ
一見似ているこれら3つの花ですが、それぞれに個性があります。厳しい寒さの中で春の訪れを告げるスノードロップ、花びらの先端の緑の水玉模様が愛らしいスノーフレーク、甘い香りで人々を魅了するスズラン。違いを知ることで、春の庭や野山を歩く楽しみがきっと広がることでしょう。
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