チューリップの育て方は、秋に植え付けた球根が来年の春に開花し、梅雨前には球根を掘り上げて、秋に再び球根を植えるのが一般的です。それでは、チューリップの球根を植えっぱなしにして、そのままほったらかし状態にしたらどうなるのでしょう?
チューリップの球根を掘り上げる理由
チューリップは、冬の寒さに強い植物ですが、高温多湿な夏の暑さには非常に弱い性質があります。そのため、梅雨~夏の時期に球根を植えていると、土の中の湿度で球根が腐ってしまうことがあるのです。
それを避けるために、チューリップの地上部が枯れる5月頃に、一度球根を掘り上げる作業をするのが一般的です。
チューリップの球根を植えっぱなしにしたらどうなる?
チューリップの球根を植えっぱなしにすると、梅雨の長雨で球根が腐ってしまうリスクが高まりますが、全ての球根が腐ってしまうわけではありません。
チューリップの球根は深く植え付けることが基本なので、深さ10㎝程度の地中の安定した環境で、生きのびる球根も中にはいるのです。
比較的小さな球根ほど腐りにくく、そのまま土の中にほったらかしにしても、春になれば芽を出してくれます。ただし、小さな球根は花を咲かせるほどの養分が球根に含まれていないので、開花せずに終わってしまうことがほとんどです。
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チューリップの品種によっては、球根を植えっぱなしでも毎年花を咲かせてくれるものもありますが、このような品種は、球根が小さく花も小ぶりのものが多いです。
一方、大きな球根は、水分を多く含んでいるので、花が終わっても植えっぱなしにしておくと、結構な確率で球根が腐ります。ですから、梅雨前に球根を掘り上げておく方が無難です。チューリップは球根が大きいほど、花も大きくなる傾向があります。
そのままほったらかしで芽が出た球根はどうする?
チューリップは、花を咲かせるために球根に含まれる養分を使うので、開花後は球根が小さくなってしまいます。そのため、土に植えっぱなしの球根から来年の春に芽が出たとしても、葉っぱだけで終わってしまうことがほとんどです。たとえ、花が咲いたとしても小ぶりの開花になります。
ほったらかしで芽が出た球根は、追肥をして球根を太らせておくと、今年は花が咲かなくても、来年は開花するかもしれません。
球根を太らせる場合は、花芽が出ても開花させずに切り取るようにしましょう。花を咲かせると余計な養分を使ってしまうので、球根を太らせることができません。
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開花後に小さくなってしまった球根を、再び太らせて開花させるためには、2~3年くらいかかります。初めから大きな球根であれば、来年も花を咲かせることがありますが、去年よりも花が小さくなってしまうことが多いです。球根を太らせる手間を考えると、新しく大きな球根を購入する方が簡単だと思います。
チューリップの球根
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