アオダモは、虫が付きにくい庭木として知られていますが、アオダモも植物なので害虫の被害が全くないというわけではありません。アオダモの葉や枝に白く小さな害虫が密集したり、葉が虫食い穴だらけになることもあります。今回は、アオダモに付く虫の種類と害虫の駆除方法について紹介します。
アオダモに付く虫の種類
アオダモが、他の庭木と比べて虫が付きにくいことは間違いないのですが、新芽が芽吹く春の時期にアブラムシの被害にあうことがあります。
アブラムシは植物の汁を吸う小さな虫で、アオダモの新芽に群がるように付くと、生育を妨げて葉の縮れや奇形を起こすことあります。この時期のアブラムシはあっという間に繁殖していくので、見付けたら早めに駆除する必要があります。
また、カイガラムシがアオダモの葉や枝に付くこともあります。カイガラムシは様々な種類が存在しますが、代表的なものは殻を被って葉や枝に定着しているカタカイガラムシ類と、フワフワした白い綿状のもので覆われているコナカイガラムシ類がいます。アオダモの葉に白い小さな虫が密集して付いている場合は、コナカイガラムシかもしれません。
カイガラムシは、植物の汁を吸うので、アオダモの生育が悪くなるばかりか、カイガラムシが出す排泄物によって葉にベタベタしたものが付き、表面が黒くなるすす病を引き起こすことがあります。
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アオダモの葉に虫食い穴が開いている場合は、蛾や蜂の幼虫のケムシ類の被害が考えられます。ケムシは食欲旺盛なので、アオダモの葉が穴だらけになり、見た目が悪くなってしまいます。
アオダモはもともと害虫被害が少ない植物なので、これらの害虫がアオダモに付きやすいというわけではありませんが、アオダモに付く虫を見付けたら、被害が大きくなる前に早めに駆除する必要があります。
アオダモの葉の虫食いや白いカイガラムシの駆除方法
アオダモが害虫被害にあった時には、どんな種類の虫にやられたのかを確認し、その害虫に効果がある薬剤を散布します。
しかし、何の虫にアオダモがやられたのかが、分からない時の方が多いかと思います。そんな時は、家庭園芸で代表的な殺虫剤であるオルトランとスミチオンの混合剤を試してみると良いでしょう。
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この殺虫剤は、主にアブラムシ類、カイガラムシ類、ケムシ類に効果があります。直接殺虫効果だけではなく、ある程度の持続性があるのでアオダモに付く虫の予防にもなります。2週間おきに散布して、2ヶ月ほど様子を見てみてはいかがでしょうか。
カイガラムシは冬に葉が落ちた樹木でも見付けることがありますが、殺虫剤を散布する時期は、カイガラムシの抵抗力が弱い孵化直後の5月~7月頃が最適です。殻に覆われた成虫ではなく、白い幼虫の段階で駆除するのがポイントになります。
成虫になったカイガラムシには薬剤が効きにくいので、使い古した歯ブラシなどで害虫を擦り取って駆除する方が効果的です。
オルトランとスミチオンの混合剤「オルチオン乳剤」
アオダモ
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