昆虫を捕獲するユニークな形の葉が魅力のハエトリソウ。ホームセンターなどでハエトリソウを見掛けて、見た目のインパクトから育て始めたものの、冬越しに失敗して1年も経たずに枯れてしまう…そんなことはよくあることです。今回は、ハエトリソウの冬の管理方法について紹介します。ハエトリソウの冬眠中は植え替えの時期としても最適です。
ハエトリソウの冬越し
ハエトリソウの栽培は、冬の時期も屋外で管理することが基本で、日差しの強い真夏以外は、ハエトリソウに直射日光を当ててあげることが大切です。
ハエトリソウは、冬の時期に休眠状態になって冬越しします。冬眠することで体力を蓄えて、春になると一気に成長していきます。
冬の時期は寒いからといって、ハエトリソウを暖かい室内に移動すると、冬の間で中途半端に体力を使ってしまい、春になってもなかなか成長してくれないことがあります。
ハエトリソウは、ある程度の耐寒性があるので、冬場に土や水苔が多少凍っても大丈夫です。気温は0~5℃程度の環境で冬越しするのが理想ですが、朝晩が氷点下になっても、ハエトリソウの根さえ枯れなければ大丈夫です。
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冬眠中のハエトリソウは、生育期に比べると根から水を吸い上げる量が少なくなりますが、ハエトリソウは湿地帯に自生する植物なので、冬の間も土や水苔が湿った状態を保つことが大切です。冬場は空気が乾燥しやすいので、水枯れには注意しましょう。
水やり方法は、冬場も腰水栽培で大丈夫です。秋から梅雨明けまでの時期は、日当たりと風通しの良い場所で管理しましょう。真夏の時期だけは、直射日光が当たるハエトリソウが葉焼けしてしまったり、腰水が熱くなり過ぎて、ハエトリソウの根を傷めてしまう危険性があるので、遮光するようにしてください。
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ハエトリソウの植え替え時期は冬眠中が最適
ハエトリソウの植え替え時期は、冬眠中の12月から2月頃に行うのが最適です。水苔は傷みやすいので、1~2年に1回は植え替えしておきましょう。複数の株が密集している場合は、この時期に株分けしておくと良いでしょう。
ハエトリソウの植え替え中に最も注意しなくてはいけないのは、ハエトリソウの根を傷付けないことです。ハエトリソウの根はとても弱く、触るとすぐ折れてしまうので、植え替え作業は丁寧に行うことが大切です。冬越し中はハエトリソウの生育が鈍っているので、根が折れても再生するまでに時間がかかります。
ハエトリソウがピートモスに植えられている場合は、根を水に浸すだけで簡単に取り除けますが、ハエトリソウが水苔に植えられている場合は、水苔が根に絡み付いているので、根を傷めないように慎重に作業する必要があります。
ハエトリソウに使用する鉢は、適度な通気性と保水性を兼ね備えた「駄温鉢(だおんばち)」がおすすめです。プラスチック鉢でもハエトリソウを育てることはできますが、駄温鉢は程良い通気性があるので、真夏でも鉢の中の温度が上がりにくいです。
駄温鉢
ハエトリソウ
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