デルフィニウムは、主にヨーロッパ(地中海沿岸、アルプス山脈など)や北アメリカ(ロッキー山脈など)、そしてアジアの一部(シベリア、中央アジア)の山岳地帯に自生する植物なので、高温多湿の日本の夏では枯れてしまうことが多く、日本では一年草扱いになっています。
ただし、夏越しに成功すれば、株がどんどん大きくなってたくさんの花を楽しむことができるので、成功確率が低くても夏越しに挑戦する価値はあると言えます。
近年温暖化が進み、関東や関西などの温暖な地域では、デルフィニウムの夏越しが難しいとされていますが、絶対に夏越しができないというわけではありません。
今回は、デルフィニウムの夏越しの成功率を少しでも上げるために、比較的耐暑性がある品種選びや、日光による地温の上昇を抑えるマルチング方法について解説していきます。
デルフィニウムの夏越しの成功率を上げるためには
比較的耐暑性がある品種選ぶ
デルフィニウムは、もともと山岳地帯に自生する植物なので、夏の暑さは苦手なのですが、品種改良によって従来の品種よりも耐暑性が強くなっている種類があります。
デルフィニウムの品種系統は、主に3系統あります。
<エラツム系(D. elatum)>
パシフィックジャイアント系、マジックファウンテン系 など
<ベラドンナ系(D. × belladonna)>
エラツム系とグランディフロラム系の交配種
<グランディフロラム系(D. grandiflorum)>
ブルーミラー、シネンシス系 など
Sponsored Links
この3つの系統の中で、比較的耐暑性が強いとされるのは、ベラドンナ系とグランディフロラム系です。グランディフロラム系は、見た目が従来品種と異なるものが多いので、本来のデルフィニウムの姿を損なわずに花を楽しみたい方には、ベラドンナ系がおすすめです。
ただし、品種により個体差があるため、必ずしも夏越しを保証するものではないことも理解しておきましょう。
夏の暑さに弱い大型のエラツム系品種を育てると、関東では8月に入ったあたりから、葉っぱがチリチリに枯れてきて、株が弱ってしまいます。比較的耐暑性がある品種系統を選ぶだけでも、デルフィニウムの夏越しの成功率は上がる可能性があります。
マルチングで地温の上昇を抑える
マルチングとは、植物の株元の地面を資材で覆うことを言います。マルチングと言うと、農家の人が野菜の周りの地面を黒いビニールで覆って保温するイメージが強いですが、それとは反対に地温の上昇を抑えるためにマルチングをすることもあります。
その場合は、黒いビニールではなくバークチップなどの自然の資材を使って地面を覆うことで、日光による地温の上昇を抑える効果が期待できます。
Sponsored Links
夏は強い日差しが地面に降り注ぐことで、地中の温度が上昇していきます。これを防ぐために、デルフィニウムの株元の地面に、バークチップを2~3㎝程度敷くことで日光を遮り、地温の上昇を抑えることができるのです。デルフィニウムの株元をマルチングすることで、夏越しが成功する確率が少しは上げられるはずです。
バークチップによるマルチングは、地温の上昇を抑える効果の他にも、マルチングをすることによって地面の乾燥を防ぐ効果や、雑草を生えにくくする効果や、植物に土が跳ね返ることで発生する土壌病害を抑制する効果などが期待できます。
マルチングに使えるバークチップ
デルフィニウム
Sponsored Links