「パキラ」と「カポック(シェフレラ)」は、葉の付き方がとてもよく似た観葉植物で、しばしばお互いを混同しがちです。
今回は、パキラとカポック(シェフレラ)の違いについて紹介します。どちらも人気の高い観葉植物なので、それぞれの見分け方を知っていると役に立つのではないでしょうか。
「パキラ」と「カポック(シェフレラ)」の分類学上の違い
パキラ
アオイ目-アオイ科(旧分類:パンヤ科)-パキラ属
中南米原産
高温多湿の熱帯地域に自生する常緑高木
国内流通が多い品種はパキラ・グラブラ
カポック(シェフレラ)
セリ目-ウコギ科-フカノキ属
台湾と中国南部原産
温帯から熱帯地域に自生する常緑高木
国内流通が多い品種はホンコン(ホンコンカポック)
簡潔に言うと、以上の内容がパキラとカポック(シェフレラ)の違いです。ご覧の通り、これらは分類学上全く異なる植物です。にもかかわらず、なぜ混同しがちなのでしょうか?それは、カポックという呼び方が原因なのです。
いろいろな誤解が絡み合ってどこから解説していったら良いか難しいところなのですが、1つひとつ解説していきます。
まず、カポック(シェフレラ)は、日本国内で流通が多い品種が通称ホンコンカポックと呼ばれる植物です。ホンコンカポックの正しい品種名はホンコンなのですが、なぜかカポックと呼ばれるようになりました。
カポックは、フカノキ属に属する植物で、日本名はフカノキ属ですが、学名は「シェフレラ属(Schefflera)」です。そのため、カポックをシェフレラと呼ぶこともあるのです。
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そして、カポックとパキラが混同する原因は、パキラと同じアオイ科(旧分類:パンヤ科)に属するいくつかの植物(トックリキワタなど)がカポックと呼ばれているからです。
おそらく、シェフレラが日本国内で流通し始めたばかりの頃に、アオイ科(旧分類:パンヤ科)に属するカポックと呼ばれる植物と間違えたために、シェフレラをカポックと呼ぶようになったのではないかと推測できます。
パキラとカポック(シェフレラ)の違いを簡潔にまとめると、カポックという呼び方は通称で、正式名称はシェフレラです。そして、パキラの仲間の中に通称カポックと呼ばれる植物がいくつかあるため、パキラとカポック(シェフレラ)を混同しがちになるわけです。
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「パキラ」と「カポック(シェフレラ)」の見分け方
本来、パキラとカポック(シェフレラ)は、分類学上異なる植物なので、全く違う形状の花を咲かせます。そのため、花を見ればすぐに見分けがつくのですが、観葉植物として家庭で育てていると、開花した姿はなかなか見る機会がありません。ですから、パキラとカポックの見分け方は、葉を見て判断するしかないのです。
パキラとカポック(シェフレラ)は、どちらも似たような葉の付き方をします。手のひらのように複数の葉が放射状に付くことから、このような葉を「掌状複葉(しょうじょうふくよう)」と言います。
見分け方のポイントは、葉脈の違いです。パキラの葉脈はカポックと比べて、はっきりと目立つ葉脈をしています。
パキラは葉の先端が尖っている品種が多いので、見分ける際にひとつの目安にはなりますが、カポックの中にも葉の先端がやや尖っている品種があるので、やはり、パキラとカポックの見分け方は、葉脈の違いに注目すると判断しやすいと思います。
カポックの葉の異常については、以前に書いた記事があるので、合わせてご覧ください。
パキラ
カポック(シェフレラ)
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