グズマニア(ブロメリア)は、熱帯植物特有の色鮮やかな花が魅力的な観葉植物です。グズマニアの栽培は、色あせて花が終わった後に子株を株分けすることがポイントになります。今回は、グズマニアの花後の処理方法について紹介します。
グズマニアが色あせる時は?
グズマニアは、赤や黄色の色鮮やか花を咲かせる熱帯植物です。一見花のように見える部分は、実は葉が変化した「花苞(かほう)」と呼ばれるもので、実際の花は、花苞の内側に小さく咲いています。
グズマニアの開花時期は、5~10月頃で花自体は短命ですが、花苞は3~4ヶ月ほど楽しむことができます。グズマニアの花が終わりに近づくと、花苞が徐々に色あせてしまいます。
グズマニアは、一度花を咲かせると、その株は二度と花が咲かないと言われています。花が終わったら株元から子株が生えてくるので、株分けをして子株を育てていくと、また綺麗な花を咲かせてくれます。
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グズマニアは水やり方法が独特
グズマニアの葉は筒状になっていて、葉の付け根の部分に水を溜める性質があり、タンクブロメリアと呼ばれることもあります。ですから、水やり方法は葉の付け根と株元の2カ所に与える必要があります。
グズマニアは中南米の熱帯雨林に自生する着生植物で、雨が降ると葉の付け根に溜まった古い水が流れて落ちて、新しい水に入れ替わります。
しかし、栽培しているグズマニアの場合は、葉の付け根に溜まった水をそのままにしておくと、水が流れ落ちずに腐ってしまいます。ですから、古くなった水は株を傾けて取り除いてあげましょう。
株の成長を促すために追肥をする場合は、葉の付け根の水に液体肥料を入れるか、株元に固形肥料を置くか、いずれかの方法で行います。
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グズマニアの花が終わったら子株を株分け
グズマニアが色あせて花が終わったら、株元から子株が生えてきます。この子株を親株から切り離して株分けをしていきます。グズマニアを株分けする時期は、生育期の5~10月に行う良いでしょう。
株分けの際に注意しておきたいことが2つあります。1つ目の注意点は、子株を十分に成長させてから株分けするということす。
子株が小さい時に株分けをすると、株分け後に子株が着生できずに枯れてしまうことがあります。子株が小さい時は、親株の一部を残しなら切り離すと、株分けの成功率が上がると言われていますが、やはり子株が未熟な状態ではリスクがあります。
最低でも草丈15㎝以上まで子株を育ててから株分けすると安心です。このくらいまで子株が大きくなると、子株の方にもしっかりとした根が生えているはずです。根が生えた子株は、その後の成長がスムーズになるので、子株を十分に育ててから株分けをしましょう。
グズマニアの株分け方法はとても簡単です、親株と子株の境目を切り離すだけです。手でパキッと折ってもいいですし、ハサミやカッターで切り離して大丈夫です。
グズマニアを株分けする際の2つ目の注意点は、子株を植え付ける前に切り口を乾燥させるということです。子株を切り離してすぐに植えてしまうと、切り口から細菌が入って腐ってしまうことがあります。
子株を切り離したら、1日程度そのまま放っておいて切り口を乾かします。この時には、子株の葉の付け根に水を溜めて保水してあげると良いでしょう。切り口が乾いたら、子株を水苔やココヤシなどに植え付けて株分け完了です。
グズマニア
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