オーガスタは、楕円形の大きな葉が魅力的な観葉植物ですが、その肝心の葉が葉脈に沿って割れてしまうことがよくあります。
また、オーガスタは、葉が丸まった状態で棒状に伸びていき、成長とともに葉が開くという特徴があります。しかし、いつまで経っても葉が開かないということもよくあるのです。
今回は、オーガスタの葉が割れる、または葉が開かない時に考えられる原因について紹介します。
オーガスタはどんな植物?
オーガスタは、南アフリカやマダガスカル島に自生する、ゴクラクチョウカ科(旧分類:バショウ科)ゴクラクチョウカ属の植物です。
オーガスタの学名は、ストレリチア・ニコライ(Strelitzia nicolai)です。「ストレリチア(Strelitzia)」はイギリス国王ジョージ3世の王妃シャーロットの旧姓に由来し、「ニコライ(nicolai)」はロシアの皇帝ニコライ一世の名前が由来になっています。
ゴクラクチョウカ属は和名で、本来の学名はストレリチア属(Strelitzia)です。ストレリチア属の観葉植物は、ストレリチア・レギネなど他にも種類があるので、日本で流通しているストレリチア・ニコライは、別名のオーガスタと呼ぶことが多いです。
オーガスタは、常緑性の多年草で、野生では大きいもので高さ10m以上まで成長することがあります。観葉植物として鉢植えで育てていれば、そこまで大きくなりませんが、それでも高さ60㎝~180㎝程度まで成長します。
オーガスタは楕円形の大きな葉が特徴で、これがバナナの葉に似ていたことから、以前はバナナと同じバショウ科に分類されていました。
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オーガスタの葉が割れる原因
オーガスタを育てていると、大きな葉が葉脈に沿って割れることがよくあります。それでは、なぜ葉が割れるのでしょうか。
オーガスタは、高く伸びた茎と大きく広がった葉によって、周辺の植物よりも光合成を優位に行うことができます。しかし、大き過ぎる葉は雨や風の影響を受けやすく、強風に煽られると茎が折れる原因になります。
それを防ぐために、オーガスタの葉は割れて風の抵抗を少なくしていると考えられています。バナナの葉も同様の理由で割れることがあります。
オーガスタの葉が割れること自体は、自然なことなので、生育にとって悪影響はありませんが、見た目の悪さが気になるという場合は、茎元から切り取ってしまっても良いでしょう。
オーガスタの葉は、とても割れやすいので、綺麗な状態を保ちためには、強い風の当たらない場所に置く必要があります。室内栽培の場合は、人通りが多い場所に置くと、オーガスタの葉が擦れて割れることもあるので避けた方が無難です。
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オーガスタの葉が開かない原因
オーガスタは、葉が丸まった状態で伸びていき、成長とともに葉が開いていくという特徴があります。しかし、丸まった葉がいつまで経って開かないということがあるのです。
オーガスタの葉が開かない時は、日照不足や根腐れなど、葉の成長を妨げる様々な原因が考えられますが、最も多い原因は害虫被害です。
オーガスタの葉が開く前の棒状の時に、カイガラムシの被害にあいやすいく、そのままにしておくと葉が開かないということがあります。何とか葉が開いたとしても綺麗に開けずに、初めからオーガスタの葉が割れることもあるのです。
カイガラムシは、幼虫のうちに殺虫剤やエアゾール剤などで駆除しておきましょう。成虫になったカイガラムシには殺虫剤が効きにくいので、古い歯ブラシなどを使ってこすり落とすと良いでしょう。
カイガラムシエアゾール剤
オーガスタ
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