オレガノとタイムの違い!寄せ植えの相性は?

今回は、オレガノとタイムの違いについて紹介します。これらのハーブは、いずれもシソ科の植物で、含まれる成分や風味がとても似た性質をもっています。

オレガノとタイムは、多くの場合で似たような使い方をしますが、中にはどちらか一方を使うことが主流になっている場合もあります。

記事の後半では、寄せ植えする際のオレガノとタイムの相性についても解説していますので、合わせてご覧ください。

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「オレガノ」と「タイム」の違い

オレガノの特徴

オレガノ,違い,画像

オレガノ

シソ科ハナハッカ属の多年生植物
地中海沿岸、ヨーロッパ南部原産
ギリシャ語では「山の喜び」という意味
清涼感がある香りと苦み
チーズやトマトとの相性が良く、ピザには欠かせない

タイムの特徴

タイム,違い,画像

タイム

シソ科イブキジャコウソウ属の多年生植物
地中海沿岸、ヨーロッパ南部原産
古代エジプトではミイラの防腐剤
清涼感がある香りと苦み
肉や魚のブイヨンには欠かせない

西洋で歴史の長いハーブ

オレガノとタイムは、どちらもシソ科の植物で、分類学上の違いは「オレガノ:ハナハッカ属」「タイム:イブキジャコウソウ属」になります。

オルガノは、和名では「ハナハッカ」と言い、近縁種には「マジョラム(スイートマージョラム、和名:マヨラナ」があります。タイムは約350種ありますが、一般的に日本では「タチジャコウソウ」をハーブのタイムと呼んでいることが多いです。

オレガノとタイムは、非常に古くから愛されているハーブで、ヨーロッパでは紀元前からの使用が確認されています。そのため、厳密には原産地がはっきりと分かっていません。大まかな原産地は地中海沿岸、ヨーロッパ南部あたりから世界中に広まっていったと考えられています。

オレガノは、古代ギリシャでも愛されていた植物で、オレガノという名前はギリシャ語で「山の喜び」を意味する「オリガナム」に由来し、幸福を象徴するハーブとして結婚式に使用する風習がありました。

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風味の元になる成分

オレガノとタイムは、清涼感がある香りと苦みのある独特な風味をもっています。この風味の元になっているのが、「チモール」と「カルバクロール」という成分です。

これらの成分はシソ科の植物に含まれることが多く、オレガノとタイムは、とてもよく似た風味をしていますが、シソ科のハーブの中でオレガノが最も香りが強いことで知られています。

チモールとカルバクロールには抗菌や防腐作用があり、古代エジプトではミイラを作成する際に、腐敗を抑える目的としてオレガノやタイムなどのハーブを使用していました。

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西洋料理では欠かせない

オレガノとタイムは、西洋料理でよく使われるハーブです。肉や魚料理と相性が良く、臭み消しや風味付けに使用されます。オレガノとタイムは、オーブン料理や煮込み料理など様々な料理で使いますが、それぞれの違いを挙げるとすれば、料理の種類によってどちらか一方のハーブが欠かせないメニューがあります。

オレガノは、チーズとトマトとの相性が良く、ビザソースの材料になっていることから「ピザスパイス」と呼ばれ、ピザには欠かせないハーブです。

タイムは、西洋料理では肉や魚のブイヨンを作る際に欠かせないハーブで、タイム、ペッパー、ローレルは「煮込み用三大ハーブ」と言われています。

また、オレガノとタイムに含まれるチモールとカルバクロールという成分は、抗菌や防腐作用があるので、それを利用してソーセージやピクルスなどの保存食に使われることも多いです。

オレガノとタイムの寄せ植えの相性

オレガノとタイムは、原産地が近いことから栽培環境が似ているため、寄せ植えの相性がとても良いハーブです。

ハーブの寄せ植えは、ハーブティー用や料理用など、用途別に鉢を分けると使いやすいです。オレガノやタイムは料理用のハーブになるので、その他にもバジルやイタリアンパセリなどを寄せ植えしてみると良いと思います。

ただし、ミントは生育旺盛で他のハーブを侵食してしまうので、単独の鉢で栽培するのが基本です。ミントに限らず、ハーブは生育の良い種類が多く、地植えすると増え過ぎてしまい困ることがあります。

そのため、ハーブの栽培は、鉢やプランターで行うのが基本です。また、鉢を地面に直接置いていると、底から根が生え出したり、周辺に種がこぼれ落ちて繁殖してしまうことがあるので注意しましょう。

オレガノとタイムは、多湿を嫌う傾向があるので、水はけの良い土を使用します。ハーブ用の土が販売されているので利用すると良いでしょう。

水やりは土の表面が乾いたタイミングで与えます。水を頻繁に与え過ぎると土が蒸れて根腐れの原因になるので気を付けましょう。

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【園芸豆知識④】花や実の成長を促す肥料

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窒素(N)・・・葉を育てる成分
リン酸(P)・・・花や実を育てる成分
カリ(K)・・・根を育てる成分

開花を促すためには、リン酸の割合が多く含まれた肥料を与えると効果的です。リン酸は、窒素やカリと比べて吸収率が低いため、窒素4:リン酸10:カリ1のように極端にリン酸が多い肥料を使うことが望ましいです。

【園芸豆知識⑤】お酢で害虫対策

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お酢には、病害虫の予防と駆除効果があり、家庭菜園で手軽に有機栽培がしたい方には、お酢を薄めたスプレーがおすすめです。

お酢のスプレーは、早朝や夕方、曇りの日など、気温の低い時に使用するようにしましょう。気温が高い晴れた日の昼間にお酢のスプレーをかけると、薬害を起こして葉が枯れることがあるので注意が必要です。

また、お酢の濃度が濃過ぎることも葉を枯らす原因になるので、適切な濃度(酸度0.2%程度)のものを使用するようにしましょう。

【園芸豆知識⑥】冬場の苗作りは保温マットが必須

植物の種が発芽するためには、「水」「空気(酸素)」「適した温度」の3つの要素が重要です。水と空気を提供することは簡単ですが、寒い季節に発芽適温を維持することは難しいことです。

発芽に適した温度は植物の種類によって異なりますが、一般的に15℃~30℃程度です。冬場に苗作りをする場合は、温室管理や保温マットなどを使って温度調節する必要があります。

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