キャベツは、成長とともに葉が巻き上がって球状になります。これを「結球(けっきゅう)」と言い、キャベツの他には白菜やレタスなどの葉菜類に見られる特徴です。
家庭菜園でキャベツを育っていると、なぜか結球しないことがよくあります。今回は、キャベツ栽培で葉が巻かない原因と、結球しないキャベツは食べられるのか?について紹介します。
キャベツ栽培で葉が巻かない原因
キャベツは、成長とともに葉の枚数が増えていき、20枚程度の葉ができた頃に結球します。葉の枚数が少なく成長途中のキャベツは、まだ結球しません。ですから、キャベツ栽培で葉が巻かない時は、葉の成長を妨げる何らかの原因が考えられます。
害虫被害
キャベツには、アオムシやヨトウムシ、コナガなど、様々な害虫がつきます。その中でも被害が多いのがモンシロチョウの幼虫のアオムシです。キャベツの芯の部分を害虫に食べられてしまうと、葉の成長が止まり、キャベツの葉が巻かない原因になります。
キャベツの葉が害虫被害で穴だらけになったからといって、枯れていない葉を切り取ってしまうのはNGです。キャベツの葉が結球するためには、光合成によって作られた有機物が必要です。そのため、外葉を切り取ってしまうこともキャベツが結球しない理由になります。
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寒さ被害
キャベツは、気温が15℃を下回りと生育が悪くなって結球しないことがあります。寒い時期までに十分に成長しなかったキャベツは、それだけで葉が巻かない原因になるのです。
成長が不十分なキャベツには、不織布や保温ビニールなどを使った防寒トンネルを設置して、寒さ対策をすることが大切です。防寒トンネルを設置する前には、必ず害虫が入り込んでいないことを確認してください。防寒トンネルに害虫が入り込んでしまうと、内部の暖かい環境で害虫が繁殖してしまうので注意が必要です。
防寒トンネル
キャベツ栽培で葉が巻かない原因として可能性が高いものは「害虫被害」と「寒さ被害」ですが、その他では肥料不足や肥料過多によってキャベツの生育が悪くなり結球しないこともあります。
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結球しないキャベツは食べられるのか?
結論から言うと、結球しないキャベツでも食べられます。ただし、結球しないキャベツは硬くて苦みがあるので、キャベツは結球させた方が美味しいです。
そもそもキャベツは、非結球性のケールを結球するように品種改良したものです。キャベツは結球すると、内部の葉に光が届かなくなることで、葉が軟白化して苦みのない美味しいキャベツになります。
ですから、結球しないキャベツはケールのような苦みがあるのです。キャベツ栽培で葉が巻かない場合は、そのまま育てて花芽を食べた方が美味しいです。
キャベツの花芽は、同じアブラナ科の菜の花に似ていて、同様の食べ方ができます。キャベツの花芽を茹でてマヨネーズをつけただけでも美味しくいただけます。
キャベツの種
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