ラベンダーの木質化を防ぐ強剪定と花後剪定

ラベンダーの木質化には良いものと悪いものがあり、木質化しても株元から新芽が出ている場合は良いのですが、木質化したことで株元から芽吹かなくなってしまった場合は、決して良い状態とは言えません。今回は、ラベンダーの木質化を防ぐための強剪定と花後剪定について紹介します。

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ラベンダーの木質化が進むとどうなる?

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植物は、大きく分けて「木本植物(もくほんしょくぶつ)」と「草本植物(そうほんしょくぶつ)」があります。木本植物は幹を形成する、いわゆる樹木のことです。草本植物は地上部の生存期間が短い、いわゆる草花のことを指します。

ラベンダーは「半木本性植物」と言われており、成長すると株元の方から木質化する性質があります。これはラベンダーがもつ性質なので、木質化することが植物にとって悪いこととは言い切れないのですが、木質化が進むと株元から新芽が出にくくなるので、株が不格好に成長してしまうことがあるのです。

こうならないためにも、ラベンダーを毎年剪定して、株の形を整える必要があります。定期的に剪定することで、株元が蒸れて枯れることを防いだり、木質化の進行を抑える効果が期待できます。

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ラベンダーの木質化の防ぐための剪定方法と時期

ラベンダーの剪定方法は、株の形を整える花後の剪定と、思い切って株元の方まで切り戻す強剪定の2種類があります。

花後の剪定

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ラベンダーの剪定の時期は品種によって異なりますが、5月から6月頃に開花する品種の場合、通常の剪定は花穂の収穫も兼ねて花後に行います。(ラベンダーには四季咲き性の品種もあります。)

ラベンダーの花後の剪定は、まずは花茎を付け根から切り取って花穂を収穫した後に、株の半分くらいの位置でドーム状に枝葉を剪定します。この時、株元になる新芽を残すようにすることがポイントになります。

ラベンダーは蒸れに弱い植物なので、株が蒸れると急に枯れてしまうことがあります。これを防ぐために、株の中の方の込み合った枝は、間引いておくと良いでしょう。

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強剪定

株が大きく成長して木質化が酷くなっている場合は、10月から3月の冬の時期に強剪定を行います。寒さの影響で株元に新芽がない場合は、短く切り戻してしまうと、そのまま枯れてしまうことがあるので、新芽が出てくる3月頃まで待ってから強剪定すると良いでしょう。

強剪定のやり方は、株元にある新芽の上の位置で剪定します。株元の新芽を残しながら、木質化した部分を短く切り取っていく作業になります。

ラベンダー

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窒素(N)・・・葉を育てる成分
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開花を促すためには、リン酸の割合が多く含まれた肥料を与えると効果的です。リン酸は、窒素やカリと比べて吸収率が低いため、窒素4:リン酸10:カリ1のように極端にリン酸が多い肥料を使うことが望ましいです。

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お酢には、病害虫の予防と駆除効果があり、家庭菜園で手軽に有機栽培がしたい方には、お酢を薄めたスプレーがおすすめです。

お酢のスプレーは、早朝や夕方、曇りの日など、気温の低い時に使用するようにしましょう。気温が高い晴れた日の昼間にお酢のスプレーをかけると、薬害を起こして葉が枯れることがあるので注意が必要です。

また、お酢の濃度が濃過ぎることも葉を枯らす原因になるので、適切な濃度(酸度0.2%程度)のものを使用するようにしましょう。

【園芸豆知識⑥】冬場の苗作りは保温マットが必須

植物の種が発芽するためには、「水」「空気(酸素)」「適した温度」の3つの要素が重要です。水と空気を提供することは簡単ですが、寒い季節に発芽適温を維持することは難しいことです。

発芽に適した温度は植物の種類によって異なりますが、一般的に15℃~30℃程度です。冬場に苗作りをする場合は、温室管理や保温マットなどを使って温度調節する必要があります。

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