土作りは石灰と肥料のどちらを先に撒く?

ガーデニングや家庭菜園において、最も重要と言っても過言ではないのが「土作り」です。良い土壌は野菜や花々の成長に不可欠です。今回は、土作りに必要な石灰と肥料のまき方の順番について紹介します。

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なぜ土に石灰が必要なのか?

石灰,肥料,まき方,順番,同時,画像1石灰はアルカリ性の肥料です。ですから、石灰を土に混ぜ込むことで、酸性の土壌を中性に近づけることができます。

ずっと植物を植えていない固まった地面は、基本的に酸性の土壌です。これは弱酸性の雨の影響によるものです。このまま植物を植えても育ちにくいので、家庭菜園やガーデニングを始める前には、石灰と肥料を順番良く使って、植物が育ちやすい土作りを行う必要があります。

また、石灰はカルシウムが含まれているので、土壌pHを整える効果以外にも、植物の成長に必要なカルシウム肥料としての役割もあります。

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石灰の主な種類は3つ

1. 消石灰(アルカリ性が強い)
2. 苦土石灰(アルカリ性が中くらい)
3. 有機石灰(アルカリ性が弱い)

以上が、石灰の主な種類で、それぞれによってアルカリ性の強弱が違います。特に消石灰はアルカリ性が非常に強いため、まき方を間違えると植物の根を痛めてしまうので、上級者向けの石灰と言えます。

初めて石灰を使って土作りをするという方は、苦土石灰または有機石灰を使用した方が無難です。

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石灰と肥料のまき方の順番

石灰,肥料,まき方,順番,同時,画像2結論から言うと、石化が先か肥料が先かという土に混ぜ込む順番は、どちらが先でも大丈夫です。ただし、石灰と肥料を短期間で同時に使用するのはNGです。それぞれを土に混ぜ込んだ後に寝かせる期間が必要です。

消石灰と苦土石灰はアルカリ性が強いため、土に混ぜてから2週間は植え付けができません。さらに牛糞堆肥などの肥料を使う場合は、石灰と肥料を同時に混ぜるのはNGです。

消石灰や苦土石灰を土に混ぜてから中和させるために2週間待ちます。その後に土壌に対して1~2割程度の肥料を混ぜ込んで、さらに2週間待ってから、やっと植物の植え付けが可能になります。

石灰と肥料のまき方の順番は、石灰が先でも肥料が先でも大丈夫ですが、重要なことは、それぞれに2週間ずつ待つということです。待たずにすぐに植物を植え付けてしますと、根に異常が起こることがあるので注意しましょう。

ただし、アルカリ性の弱い有機石灰の場合は、すぐに植え付けが可能ですが、さらに牛糞堆肥などの肥料を使う場合は、2週間ほど待った方が無難です。

家庭菜園で野菜を育てる時は牛糞堆肥などの動物性の肥料が良いですが、ガーデニングで草花を育てる時はバーク堆肥などの植物性の肥料を使うと良いでしょう。

畑で野菜を育てる場合は、石灰による土壌改善は重要ですが、ガーデニングで草花を栽培する場合は、そこまで石灰を使う必要性はありません。土壌の酸性が気にある場合はアルカリ性の弱い有機石灰を少し使う程度に考えておくと良いと思います。
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【園芸豆知識④】花や実の成長を促す肥料

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窒素(N)・・・葉を育てる成分
リン酸(P)・・・花や実を育てる成分
カリ(K)・・・根を育てる成分

開花を促すためには、リン酸の割合が多く含まれた肥料を与えると効果的です。リン酸は、窒素やカリと比べて吸収率が低いため、窒素4:リン酸10:カリ1のように極端にリン酸が多い肥料を使うことが望ましいです。

【園芸豆知識⑤】お酢で害虫対策

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お酢には、病害虫の予防と駆除効果があり、家庭菜園で手軽に有機栽培がしたい方には、お酢を薄めたスプレーがおすすめです。

お酢のスプレーは、早朝や夕方、曇りの日など、気温の低い時に使用するようにしましょう。気温が高い晴れた日の昼間にお酢のスプレーをかけると、薬害を起こして葉が枯れることがあるので注意が必要です。

また、お酢の濃度が濃過ぎることも葉を枯らす原因になるので、適切な濃度(酸度0.2%程度)のものを使用するようにしましょう。

【園芸豆知識⑥】冬場の苗作りは保温マットが必須

植物の種が発芽するためには、「水」「空気(酸素)」「適した温度」の3つの要素が重要です。水と空気を提供することは簡単ですが、寒い季節に発芽適温を維持することは難しいことです。

発芽に適した温度は植物の種類によって異なりますが、一般的に15℃~30℃程度です。冬場に苗作りをする場合は、温室管理や保温マットなどを使って温度調節する必要があります。

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