モニラリアを種から育てる場合は、腰水で発芽させることが多いです。今回は、腰水をする理由や腰水はいつまで続けるのかなど、モニラリアの実生栽培の注意点を紹介します。
モニラリアを種から育てる際に腰水をする理由
腰水とは、水を入れた容器に鉢を浸し、鉢底の穴から水を吸い上げる給水方法のことを言います。鉢底から3分の1程度まで水に浸すと、毛管現象で自然に水が吸い上がっていきます。
モニラリアに限らず、多肉植物を種から育てる場合は、腰水を行うことが多いです。その理由は主に2つあって、1つ目の理由は、モニラリアなどの多肉植物の種は非常に小さいため、鉢の上から水を与えると種が流れてしまうので腰水を行います。
モニラリアの種は土にまくと、どこに種があるか分からないくらい小さいです。そして、モニラリアの種まきの際は種に土を被せません。ですから、鉢の上から水やりをしていると種が流れて、モニラリアが発芽した時には、鉢の隅に偏って生えてしまいます。
2つ目の理由は、モニラリアが発芽するためには保湿がとても重要で、うさぎの耳のような本葉が出るまでは、乾燥に弱いからです。腰水を行うことで効率良く保湿することができます。
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モニラリアが発芽するまでの注意点
モニラリアを種から育てる方法は意外と簡単で、水はけの良い多肉植物用の土にモニラリアの種を土を被せずにまいて、後は腰水で発芽させるだけです。
ただし、モニラリアを発芽させるためには注意点が2つあります。1つ目の注意点は、モニラリアは秋から春にかけて成長するので、生育期の始めの9月下旬に種まきをするということです。休眠期の真夏にモニラリアの種まきをすると、失敗する原因になるので避けるようにしましょう。
2つ目の注意点は、モニラリアの芽が出るまでは、土が乾かないように気を付けるということです。腰水で給水しながら、鉢の上からふんわりとラップを被せて保湿します。
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モニラリアの腰水はいつまで?
モニラリアを種から育てていると、腰水はいつまで続けるのか?という疑問が浮かび上がります。結論から言うと、モニラリアが発芽して根がしっかり生えれば、腰水ではなく通常の水やりの方法で大丈夫です。
栽培環境にもよりますが、大抵はモニラリアの種をまいてから、数日から2週間ほどで双葉ができます。この時点で腰水を止めて通常の水やりに変えても良いのですが、心配が方は本葉が出るまで腰水でも良いと思います。モニラリアは、うさぎの耳のような本葉が出るまでは、水分を蓄えることができないので、とても乾燥に弱いです。
ただし、モニラリアは梅雨時期の蒸し暑さにも弱いので、水やりのタイミングは土の水分がなくなってから水を与えるようにしましょう。また、暖かい時期に鉢を腰水に浸したままの状態にすると、カビが発生しやすいので、受け皿に常に水が溜まっている状態はNGです。根腐れ予防のためにも、風通しの良い場所でモニラリアを管理することが大切です。
モニラリア栽培セット
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