庭一面を植物で覆うグランドカバーに適した植物と言えば芝生が挙げられますが、その芝生の代わりになるクリーピングタイムという植物があることをご存知でしょうか。
クリーピングタイムをグランドカバーにすると、踏むたびにハーブ特有の良い香りがしたり、春にはピンクの可愛い花が楽しめるのでおすすめです。
クリーピングタイムはグランドカバーにおすすめ
クリーピングタイムは、シソ科イブキジャコウソウ属の多年草です。イブキジャコウソウ属の植物は300種以上も存在しますが、その中でも地面を這うように広がる性質がある種類をクリーピングタイムと呼んでいます。
クリーピングタイムで流通が多い種類は、ワイルドタイムとタイム・ロンギカウリスの2つです。名前にタイムと付いていることから分かるようにクリーピングタイムはハーブの一種です。
クリーピングタイムは、料理に使う通常のタイムとは違い、成長してもそれほど草丈が高くなりません。草丈の低い状態で広がっていくので、芝生のようなグランドカバーにおすすめです。
クリーピングタイムは、非常に生育が良く、庭に一株だけ植えただけで放っておいてもどんどん増えていきます。強い風でちぎれた葉や茎が遠くに飛ばされると、それを元に新しい株のクリーピングタイムが育っていきます。
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クリーピングタイムを踏むと良い香り
一般的にはクリーピングタイムを料理に使うことはありませんが、ハーブ特有の良い香りがします。庭に植えたクリーピングタイムを踏むたびに、清涼感のある香りが漂います。
クリーピングタイムはとても丈夫な植物なので、踏みつけたくらいでは枯れる心配は少ないです。クリーピングタイムのグランドカバーの上で、お子さんやペットなどと一緒に遊んでみると、良い香りが楽しめます。
また、クリーピングタイムは、4月から6月にかけて、ピンクの小さな花をたくさん咲かせるので、季節によっては花の香りも楽しめます。
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クリーピングタイムで雑草対策
クリーピングタイムは、非常に生育が盛んなため、他の雑草の成長を抑制する効果が期待できます。
クリーピングタイムが庭にどんどん広がっていけば、その分雑草の生息地が狭くなっていきます。そのため、生存競争に敗れた雑草が自然に減っていくというわけです。
中には、クリーピングタイムに勝るとも劣らない生育で、なかなか減っていかない雑草の種類もあります。そんな時は、雑草を少しでも取り除いて、クリーピングタイムの成長の手助けをしてあげると良いでしょう。
クリーピングタイムは、梅雨時の長雨に弱いという特徴があります。長期間雨が降ると、生い茂ったクリーピングタイムが蒸れて、枯れてしまうことがあるのです。
ですから、梅雨が始まる前に、クリーピングタイムの刈り込みを行って、風通しを良くしておくと良いでしょう。根元の方まで葉があるクリーピングタイムであれば、根元近くの葉を残して大胆に刈り込んでも大丈夫です。
クリーピングタイム
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