寒肥(かんごえ)は、その名の通り寒い冬の時期に肥料を与えることを言います。寒肥は、主にバラやツツジなどの落葉樹に行うものですが、寒肥は肥料を撒くだけではダメなのでしょうか?
寒肥は撒くではダメ?
結論から言うと、寒肥で肥料を撒くだけでも良いですが、それでは効果が弱まります。肥料は有機肥料と化学肥料に大別されますが、寒肥で使用するのは油かすや骨粉などの有機肥料です。
化学肥料は水に溶けると効果が現れますが、寒肥で使用する有機肥料は、土の中の微生物によって分解されてから効果を発揮します。ですから、寒肥は巻くだけよりも土に埋める方が効果的です。肥料を撒くだけでもいずれは土に還りますが、その状態では蒸散して効果が弱まってしまうのです。
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化学肥料を置き肥するのは、雨や水やりの度に肥料が水に溶けて効果を発揮するからです。しかし、寒肥を行う冬の時期は落葉樹が休眠状態になっているので、すぐに栄養が必要なわけではありません。ですから、寒肥の場合は有機肥料を土の中に埋めて、微生物が時間をかけて分解していく方が望ましいのです。
寒肥作業は、落葉樹の株元から50㎝ほど離れた場所を掘り、そこに肥料を埋めます。穴を掘る際には、落葉樹の細かい根を切っておくと、来季の成長を促すことができます。穴を掘っても根が見当たらない場合は、日当たりの良い側を掘ってみると根があることが多いです。
根切り作業には、通常のショベルを使っても良いのですが、先端の尖ったショベルは、根が滑って切りにくいので、先端が平らな根切り専用のショベルを使うと良いでしょう。
寒肥(有機肥料)
根切りショベルで作業がラクになる
こちらの園芸用品は、根切り専用のショベルです。先端が平らになっているので、植物の根を押し切ることができます。ショベルに片足を乗せて体重をかけて一気に根を切ることができるので作業がラクになります。
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先端は平らでも本体は通常のショベルの形状をしているので、根切りをしながら土を掘ることもできます。寒肥の際には、このショベル1本で、根切り作業と肥料を土に埋める作業の両方が可能です。
ショベルの先端が平らな形状をしていると、底が平らな穴を掘ることができるので、植え替え作業にも最適です。
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