赤紫蘇を栽培しているはずなのに葉が赤くならない。または、赤かった葉の裏が緑になる。このような変化は、赤紫蘇に含まれるアントシアニンという赤い色素と、栽培環境(日照や肥料)が大きく関係しています。
赤紫蘇の栽培で赤くならない原因
植物学的には赤紫蘇がシソの基本種で、そこから変種として大葉(青紫蘇)が生まれました。赤紫蘇の葉には、緑色の色素「クロロフィル(葉緑素)」と、赤い色素「アントシアニン」の両方が含まれており、アントシアニンの量が多いために赤紫色に見えます。
赤紫蘇が赤くならない主な原因は、以下の2つが考えられます。
1. 日照不足(光の量)
アントシアニンは、強い紫外線から身を守るために生成されます。そのため、日陰やプランターの置き場所が悪く、十分な日光が当たらないと、赤い色素が作られず緑色が強くなってしまいます。
2. 肥料のあげすぎ(窒素過多)
実は「日当たりが良いのに赤くならない」場合、これが最大の原因です。肥料(特に窒素分)が多すぎると、植物は成長を優先して光合成を行う「緑色のクロロフィル」を大量に作り出します。その結果、緑色が赤色に勝ってしまい、葉が緑色になってしまうのです。
赤紫蘇を鮮やかに赤くするには、日当たりを良くすることに加え、肥料を控えめに育てて「少しスパルタ気味」にするのがコツです。
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赤かった葉の裏が緑になる
本来、純粋な「ちりめん赤紫蘇」などの品種は、葉の表も裏もしっかりと赤くなります。しかし、栽培中に葉の裏が緑っぽくなる、あるいは緑色が混ざることがあります。
先述した「日当たり」や「肥料過多」も原因の一つですが、もう一つの大きな原因として**「交雑(雑種化)」**の可能性があります。
シソ科の植物は非常に交雑しやすく、近くに青紫蘇が植えてあると、花粉が混ざってしまいます。前年に採取した種(こぼれ種)から育てた場合、青紫蘇と交配してしまった「雑種」である可能性が高く、その結果、色が濁ったり、裏だけ緑になったり、香りが落ちたりすることがあります。
(※「葉の裏に日が当たらないから緑になる」という説がありますが、純粋な赤紫蘇であれば、日陰になる葉の裏側も赤く色づきます。)
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表が緑色で裏が赤紫色の「ウラシソ」
意図しない交雑や環境要因ではなく、元々そのような品種も存在します。葉の表が緑色で裏が赤紫色のものは「ウラシソ」と呼ばれます。
ウラシソの代表的なのが「芳香うら赤しそ」という品種です。ウラシソは梅干しの色付けなど、赤紫蘇と同じように使うことができます。
もし、購入した種が「赤紫蘇」だったのに、育ててみたらウラシソのような色(表が緑、裏が赤、またはまだら)になった場合は、先述した「こぼれ種による交雑」や「肥料過多による緑化」を疑ってみると良いでしょう。
芳香うら赤しそ
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