籾殻と米ぬかの違い!畑にまく時期は?

籾殻と米ぬかは、稲を籾摺りしたり精米したりする過程でできる副産物です。どちらも家庭菜園に使える資材なのですが、それぞれの使い方に違いがあります。今回は、籾殻と米ぬかの違いや畑にまく時期について解説していきます。

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籾殻と米ぬかの違い

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お米の収穫は、まずは稲穂から1粒1粒の籾を取り外す脱穀作業を行います。その後に1粒1粒の籾を玄米にする過程で取り外した殻が「籾殻」です。

そして、玄米から白米になる過程で、精米する時にでた米の皮が「米ぬか」です。ですから、籾殻はお米の殻の部分で、米ぬかはお米の皮の部分という違いがあります。

籾殻は、お米屋さんや農家さん、農協、ホームセンター、道の駅の直売所などで販売していることがあります。ホームセンターで購入すると少し割高になるので、農家さんや直売所などで購入すると比較的安く手に入れることができます。

米ぬかは、お米屋さんや精米所などで手に入ります。ホームセンターでも米ぬかをペレット状にしたものが肥料用として販売されています。

お米屋さんや精米所などで手に入れた通常の米ぬかは、脂肪分が含まれているので、たくさん使うと土壌が固まりやすくなります。ホームセンターで販売されている肥料用の米ぬかは脂肪分が抜いてあるので使いやすいという違いがあります。

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籾殻と米ぬかの使い方の違いと畑にまく時期

籾殻の使い方

籾殻は肥料成分が少ないので土壌改良材として土作りに使うことが多いです。籾殻を畑にまくと微生物のエサになるので、水はけの悪い硬い土をフカフカに柔らかくする効果が期待できます。

ただし、籾殻を分解する際に窒素成分を使うので、土壌が窒素飢餓の状態になるというデメリットがあります。これを防ぐために鶏ふんなどの窒素成分を含む堆肥を籾殻に混ぜて使うと良いでしょう。

籾殻を土壌改良材として土作りに使う場合は、種や苗の植え付けの2週間くらい前が、籾殻を畑にまく時期になります。籾殻を蒸し焼きにして「籾殻燻炭」にすると、さらに土壌改良材としての効果が高まりますが、一般家庭で籾殻燻炭を作るのは手間がかかるので、家庭菜園ではあまり使いません。

また、籾殻は地面を覆うマルチ資材としても使うことができます。籾殻を苗の周辺に敷くことで、保水や保温効果が期待できます。この場合は、種や苗の植え付けの時に使うと良いでしょう。

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米ぬかの使い方

籾殻は肥料分が少ない土壌改良材ですが、米ぬかにはリン酸が多く含まれているので、肥料として使えるという違いがあります。また、米ぬかは土の中の微生物のエサにもなるので、土作りのための土壌改良材としても使うことができます。

米ぬかの原料となる稲は単子葉類なので、他の単子葉類の栽培に使う肥料として相性が良いです。たとえば、トウモロコシや玉ねぎ、ネギなどの栽培に肥料として米ぬかを使うと育ちが良くなります。

米ぬかは、土の中で分解する時に窒素が使われるので、鶏ふんなどの窒素成分を含む堆肥と米ぬかを混ぜて使うと良いでしょう。

米ぬかを使用する際には、畑を耕して米ぬかと土をよく混ぜ合わせないと、土壌が固まりやすくなるので注意しましょう。米ぬかはゆっくりと効く有機質肥料なので、元肥として使います。ですから、米ぬかを畑にまく時期は、種や苗の植え付けの2週間くらい前になります。

米ぬかを追肥として使いたい場合は、米ぬかと油粕や石灰などを混ぜて発酵させる「ぼかし肥料」にしてから使います。

籾殻

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米ぬか

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【園芸豆知識④】花や実の成長を促す肥料

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窒素(N)・・・葉を育てる成分
リン酸(P)・・・花や実を育てる成分
カリ(K)・・・根を育てる成分

開花を促すためには、リン酸の割合が多く含まれた肥料を与えると効果的です。リン酸は、窒素やカリと比べて吸収率が低いため、窒素4:リン酸10:カリ1のように極端にリン酸が多い肥料を使うことが望ましいです。

【園芸豆知識⑤】お酢で害虫対策

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お酢には、病害虫の予防と駆除効果があり、家庭菜園で手軽に有機栽培がしたい方には、お酢を薄めたスプレーがおすすめです。

お酢のスプレーは、早朝や夕方、曇りの日など、気温の低い時に使用するようにしましょう。気温が高い晴れた日の昼間にお酢のスプレーをかけると、薬害を起こして葉が枯れることがあるので注意が必要です。

また、お酢の濃度が濃過ぎることも葉を枯らす原因になるので、適切な濃度(酸度0.2%程度)のものを使用するようにしましょう。

【園芸豆知識⑥】冬場の苗作りは保温マットが必須

植物の種が発芽するためには、「水」「空気(酸素)」「適した温度」の3つの要素が重要です。水と空気を提供することは簡単ですが、寒い季節に発芽適温を維持することは難しいことです。

発芽に適した温度は植物の種類によって異なりますが、一般的に15℃~30℃程度です。冬場に苗作りをする場合は、温室管理や保温マットなどを使って温度調節する必要があります。

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