人参栽培は、発芽させることが少し難しいので、ちょっとしたコツが必要です。今回は、人参が発芽しない原因と人参が大きくならない原因について紹介します。
人参が発芽しない!発芽のコツは?
種まきの時期
人参は、春まきと夏まきの年2回栽培することができます。春に人参の種をまく春まき栽培は、2~3月に種まきをして、7月頃から収穫できます。夏に人参の種をまく夏まき栽培は、7~8月に種まきをして、10月頃から収穫できます。
人参の種が発芽するためには、15℃~25℃が必要です。特に春まき栽培は、種まきの時期が早過ぎると、寒さが原因で人参が発芽しないことがあるので注意が必要です。
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発芽するまでは乾燥させない
人参の種をまく前日に、一晩種を水に浸けておくと発芽しやすくなります。人参の種は乾燥すると発芽しないことがあるので、人参の種をまいた後に、上からワラや籾殻を被せて水分を保持すると良いしょう。
ワラや籾殻がない場合は、枯れ葉を細かくしたもので代用できます。不織布などを使って水分保持しても良いです。
種の上から土を被せ過ぎない
人参はセリ科の野菜なので好光性種子になります。好光性種子は、発芽する際に光を必要とする種なので、人参の種をまいた上から土を被せ過ぎてしまうと、発芽しない原因になります。
ですから、人参栽培は、種をまいてから軽く土をかけて、上から土を押さえておくと良いでしょう。土を鎮圧することで水持ちが良くなります。
人参が大きくならない原因
間引き作業で株間を空ける
人参栽培は、複数の株が密集していると、お互いに水分と養分を奪い合って、人参が大きくならない原因になります。ですから、人参の種が発芽してから本葉が出た後に、1回か2回に分けて間引き作業を行う必要があります。
人参の種をすじまきした後に本葉が2~3枚になったら、3~5㎝間隔で1回目の間引き作業を行います。そして、本葉が6~8枚になったら、2回目の間引きを行い、最終的には株と株の間を15㎝程度にします。
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除草作業
人参栽培は発芽させることが少し難しいですが、芽が出てしまえば病害虫の被害も少ないので育てやすい野菜です。しかし、発芽してから根が肥大するまでの初期段階で、周辺に雑草があると養分を奪われて、人参が大きくならないことがあります。
人参栽培は小まめに雑草を抜くことが大切ですが、手間をかけられない方は、雑草予防のためにマルチングをしておくと良いでしょう。マルチングをする場合は、マルチングに15㎝間隔に穴を空けて、点まき栽培をすると良いでしょう。
土を深く耕す
人参は真っすぐ根が伸びる直根性の野菜なので、種をまく前に土を深く耕しておかないと、硬い土が根の成長を妨げてしまい、人参が大きくならないことがあります。
しっかり耕さずに石や肥料の塊が残っていると、それらに成長途中の根がぶつかり、根が二股に分かれてしまうことがあります。この状態を「股根(またね)」と言います。
人参の種
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