イチゴの形がいびつな原因!綺麗に大きくするには?

家庭菜園でイチゴを栽培する場合は、苺農家のようにビニールハウスの中にミツバチを飛ばすといった大掛かりな受粉方法ができないので、手作業の人工授粉になります。

この人工授粉のやり方が間違っていることが原因で、イチゴの形がいびつになってしまうということがあります。

Sponsored Links

イチゴの形がいびつな原因

受粉のタイミングが重要

イチゴ,形がいびつ,大きくするには,画像1イチゴの花は、中央に密集しているのが雌しべで、その周りを囲っているのが雄しべです。人工授粉の方法は、筆や綿棒などを使って、イチゴの花の中を円を描くように優しく動かして受粉していきます。

イチゴの形を綺麗に大きくするには、雄しべに付いた黄色い花粉を、雌しべにまんべんなく受粉していくことが大切ですが、受粉するタイミングはもっと重要です。

イチゴの花は、開花1日目では雄しべに花粉が無く、受粉する能力がまだないのです。そのため、人工授粉をする作業は、開花してから2日目から4日目までに行うと良いでしょう。この時期であれば雄しべに花粉が付いています。

イチゴは、雄しべよりも雌しべの方が先に受粉する能力を持つ性質があります。イチゴの雌しべは開花1日前から受粉する能力が備わっているのに対して、雄しべは開花2日目以降に花粉ができて受粉可能になります。

そのため、まだ雄しべに花粉が十分にない開花直後に、人工授粉をして受粉がまばらになると、イチゴの形がいびつなる原因になるわけです。

イチゴは、花びらが落ちる頃には受粉する能力が無くなっています。ですから、遅くても花びらが落ちる前には人工授粉を行うようにしましょう。

Sponsored Links

イチゴの受粉に適した温度

イチゴの雄しべと雌しべは、温度が高過ぎても低過ぎても、受粉能力が低下します。イチゴの受粉に適した温度は、20~30℃程度です。

これはイチゴ栽培は、20~25℃を維持しなくてはいけないというわけではなく、最も受粉しやすい20~30℃の環境で人工授粉をすると、イチゴの形を綺麗に大きく育てやすいということです。

雌しべと雄しべの受粉機能が弱まっている、夜の寒い時間帯に人工授粉をしても、受粉にむらがでるので、イチゴの形がいびつになる原因になります。気温が20~30℃になる昼間の暖かい時間帯に人工授粉を行うと良いでしょう。

Sponsored Links

イチゴの形を綺麗に大きくするには?

イチゴ,形がいびつ,大きくするには,画像2イチゴの形を綺麗に大きくするには、温度やタイミングに気を付けて人工授粉を行うことが大切ですが、その他にも、もう1つ知っておきたいことがあります。

それは、イチゴの花は、開花直後に実の大きさがほぼ決まっているということです。

イチゴの実の大きさは、雌しべの数でほぼ決まります。雌しべのつぶつぶ(痩果)の数は、花が咲く頃には決まっていて、この数が多いほど実が大きくなります。

さらには、イチゴは早く咲いた花ほど実が大きくなる傾向があります。最初に咲いた花を一番花(一番果)と言い、この花が最も雌しべの数が多く、実が大きくなる可能性が高いのです。

一度開花した花は、雌しべの数が増えることはないので、他の花を摘花しても実の大きさは変わりません。それでは、なぜ摘花するのかというと、数ヶ月後に開花するであろう花に十分な養分がいくように、不要な花を取り除いているわけです。

イチゴの形を綺麗に大きくするには、栄養状態が重要です。イチゴの花びらは通常は5枚ですが、イチゴの栄養状態が良い時は花びらが6枚以上になることがあります。栄養状態が良いと大きな雌しべができ、結果的にイチゴの実が大きく成長します。

ただし、肥料を与え過ぎると、雌しべの形がいびつになったり、実の一部が白くなったりするので、肥料は適量が良いです。イチゴは多肥に弱く、肥料を与え過ぎると根の活着が悪くなります。

プランターなどで家庭菜園する場合は、市販の野菜用培養土で十分です。追肥のタイミングは11月と2月頃がベストです。

イチゴの栽培キット

Sponsored Links

おすすめの記事

ルバーブの苗は赤い茎を選ぶ!種から育てる時は固定種がおすすめ

シクラメンは休眠後の水やりが失敗の主な原因

マンネングサ(セダム)が地植えで増え過ぎ!段階的な駆除方法を紹介!

グリーンネックレスがしわしわ・ぶよぶよになる原因は夏と冬の水やり!

ペペロミアがぐったりと倒れる!元気がない原因は?

野菜・果物家庭菜園

【園芸豆知識④】花や実の成長を促す肥料

created by Rinker
花ごころ
¥412 (2025/10/15 20:54:05時点 Amazon調べ-詳細)
PR

窒素(N)・・・葉を育てる成分
リン酸(P)・・・花や実を育てる成分
カリ(K)・・・根を育てる成分

開花を促すためには、リン酸の割合が多く含まれた肥料を与えると効果的です。リン酸は、窒素やカリと比べて吸収率が低いため、窒素4:リン酸10:カリ1のように極端にリン酸が多い肥料を使うことが望ましいです。

【園芸豆知識⑤】お酢で害虫対策

created by Rinker
アースガーデン
¥774 (2025/10/15 22:09:58時点 Amazon調べ-詳細)
PR

お酢には、病害虫の予防と駆除効果があり、家庭菜園で手軽に有機栽培がしたい方には、お酢を薄めたスプレーがおすすめです。

お酢のスプレーは、早朝や夕方、曇りの日など、気温の低い時に使用するようにしましょう。気温が高い晴れた日の昼間にお酢のスプレーをかけると、薬害を起こして葉が枯れることがあるので注意が必要です。

また、お酢の濃度が濃過ぎることも葉を枯らす原因になるので、適切な濃度(酸度0.2%程度)のものを使用するようにしましょう。

【園芸豆知識⑥】冬場の苗作りは保温マットが必須

植物の種が発芽するためには、「水」「空気(酸素)」「適した温度」の3つの要素が重要です。水と空気を提供することは簡単ですが、寒い季節に発芽適温を維持することは難しいことです。

発芽に適した温度は植物の種類によって異なりますが、一般的に15℃~30℃程度です。冬場に苗作りをする場合は、温室管理や保温マットなどを使って温度調節する必要があります。

Sponsored Links
\ よろしければシェアお願いします /