ブルーベリーの木は、ほぼ放置でも育てられるので、家庭で栽培できる果物の中でも人気の高い果樹の1つです。ブルーベリーの木を育てる際に気になることは、「実がなるまで何年かかるのか?」「たくさん実をつけるにはどうするのか?」ということだと思います。今回は、ブルーベリーの結実について解説していきます。
ブルーベリーは実がなるまで何年かかるのか?
一般的には、ブルーベリーの苗木を購入してから1~2年程度で実がなると言われています。しかし、ブルーベリーの苗木が小さなうちは、花芽を切り落として実をつけさせないようにするのが基本です。
苗木が小さなうちは、花芽を切ることで、開花による余分なエネルギーを使わせずに、まずは株を大きくすることに専念させるようにするのです。
園芸店などに並んでいるブルーベリーの苗木は、1年生~2年生くらいの小さなものから、3年生~4年生くらいの大きなものまで、様々なものが販売されていますが、1年生~2年生くらいの小さな苗木はおすすめできません。
1年生~2年生くらいの小さな苗木でも、1~2年程度で実がなりますが、苗木が小さいうちから結実させてしまうと、株自体が大きくならないので、結果的に収穫量が減ってしまうからです。ですから、まずは花芽を切って株を大きくする剪定作業が必要になるのです。
Sponsored Links
ブルーベリーの苗木を購入する際は、比較的高額にはなりますが、3年生~4年生くらいの大きなものを選ぶと良いでしょう。もともと大きなものであれば、結実させても問題ありません。
3年生~4年生の苗木から育てる場合は、ブルーベリーの実がなるまで何年かと言えば、鉢植えで1年後、地植えで2年後くらいかかります。本格的に実を収穫できるのは2年後くらいが目安になります。
たくさん実をつけるにはどうするのか?
ブルーベリーは、日当たりの良い酸性土壌を好む植物なので、ピートモスを混ぜ合わせてph5.0前後の土壌にすると元気に育ちますが、これでブルーベリーがたくさん実をつけるかと言うと、決定的な解決策にはなりません。
たくさん実をつけるには、ブルーベリーの品種選びが重要になってきます。ブルーベリーの苗木は1本でも自家受粉して実がなりますが、たくさん実をつけるには同系種類の異なる品種を2本以上育てることがポイントになります。
ブルーベリーの種類は、大きく分けて「ラビットアイ」「ノーザンハイブッシュ」「サザンハイブッシュ」の3つがあります。
ラビットアイは、関東より南の暖地での栽培に向いた種類で、ノーザンハイブッシュとサザンハイブッシュは、関東より北の寒地での栽培に向いた種類です。
ラビットアイ系のブルーベリーの中でも、「フクベリー・ラビットアイ」や「メンデイト・ラビットアイ」など、たくさんの品種があります。ノーザンハイブッシュ系やサザンハイブッシュ系のブルーベリーも同様にたくさんの品種があります。
Sponsored Links
たとえば、関東地方でブルーベリーを栽培する場合は、暖地向きの種類のラビットアイ系を選び、その中でも異なる品種の「フクベリー・ラビットアイ」と「メンデイト・ラビットアイ」を1本ずつ栽培すると、他家受粉により結実が促進されて、たくさん実をつけやすくなります。
関東より北の寒地でブルーベリーを育てる場合では、寒さに強いノーザンハイブッシュ系、またはサザンハイブッシュ系の異なる品種を1本ずつ選んで、2本のブルーベリーの苗木を育てることで実付きが良くなります。
ブルーベリー
Sponsored Links