ウツボカズラの捕虫袋を綺麗に保つためには、袋の中にも水やりが必要です。今回は、ウツボカズラの捕虫袋の水やり方法について紹介します。まずは、ウツボカズラの捕虫袋の中に含まれる、消化液の成分について確認していきましょう。
ウツボカズラの消化液の成分
ウツボカズラは、葉の先端から伸びる蔓の先に捕虫袋を作る、いわゆる落とし穴タイプの食虫植物です。捕虫袋の上には蓋のようなものがあり、その裏側には蜜腺あります。ここから分泌される蜜の香りで昆虫を誘い、捕虫袋の中に落とした昆虫を消化液によって消化・吸収します。
捕虫袋の中の液体のほとんどは水ですが、そこに「ネペンテシン(タンパク質分解酵素)」や「グルカナーゼ(糖質分解酵素)」などの成分が含まれています。
捕虫袋の消化液に昆虫が落ちると、昆虫に含まれるタンパク質や糖類が酵素成分によって分解されて、ウツボカズラの栄養となります。ただし、昆虫の殻はキチン質でできているので、消化されずに捕虫袋の中に残ります。
捕虫袋の中に昆虫の殻が残ったとして、いずれは捕虫袋が枯れて地面に落ち、土の中の微生物に分解されて、ウツボカズラの根から栄養として吸収されます。
屋外管理をしているウツボカズラの捕虫袋に雨が入り込むので、自然界に常在する微生物が含まれています。これらの微生物も昆虫を消化する際の助けとなります。
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ウツボカズラの捕虫袋の水やり
ウツボカズラの捕虫袋の中には、3分の1程度まで水が入っているものですが、ウツボカズラを育てていると、捕虫袋の中に水がない状態になることがよくあります。
そんな時は、捕虫袋の中に水やりをしてあがると良いでしょう。捕虫袋は葉が変形したもので、植物を育てる時に葉水をするように、捕虫袋にも水分が必要です。捕虫袋の水やりを行うと、捕虫袋が長持ちしやすいので、見た目も良くなります。
ただし、ウツボカズラの捕虫袋の水やりは、袋の3分の1程度までにしておきましょう。あまり水を入れ過ぎると捕虫袋が重みに耐えられずに落ちてしまいます。このようなことを避けるために、ウツボカズラの捕虫袋の上には蓋ようなものが付いており、雨水が入りにくくする役割があります。
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ウツボカズラの栽培は、基本的に肥料は必要ありませんが、株の成長を促したい時は、生育期の4~10月頃に、2ヶ月に1回くらい液体肥料を捕虫袋の中に入れてあげると良いでしょう。
ウツボカズラの株元に緩効性の肥料を与えても良いのですが、あまり与え過ぎると、捕虫袋を作る必要性がなくなってしまうので、その結果、捕虫袋ができにくくなることがあります。
ウツボカズラ
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