クリスマスローズの株分け作業は、株を掘り上げてハサミを使って根から株を切り離すだけなので、意外と簡単なのですが、株分けの時期や株の大きさなどを間違えると失敗することがあります。今回は、クリスマスローズの株分けを失敗する時に考えられる原因について解説していきます。
クリスマスローズの株分け失敗の原因
株分けに適した時期
クリスマスローズは、寒さには強い反面、夏の暑さには弱い性質があります。10月~5月の生育期には、どんどん新芽を出して成長していきますが、6月~9月の休眠期には成長が滞ります。
クリスマスローズの株分けの時期は、生育期に入ったばかりの10月~11月頃が最適です。北海道や東北地方北部では、10月~11月頃はまだ雪が残っているので、積雪が少なくなった3月~4月頃にクリスマスローズの株分けを行うと良いでしょう。
5月に入ってから株分けをしてしまうと、すぐに6月~9月の休眠期が訪れるので、株分け後に根や新芽の成長が上手くいかずに失敗する原因になるので注意が必要です。
一般的に、クリスマスローズの植え替え時期は、10月~11月頃が最適で、遅くとも翌年3月までに行うことができると言われていますが、株分け作業は、単に植え替えするだけではなく、株に負担をかけることになるので、積雪の少ない地域では、生育期が始まったばかりの10月~11月頃に株分け作業を行う方が無難です。
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株分けができる株の大きさの目安
クリスマスローズの株分けは、株元から出ている芽が8つ以上あるものが、株分けができる株の目安になります。
クリスマスローズの株分け方法は、株を掘り上げてから3~4くらいの芽ずつ株をハサミを使って切り離していきます。ですから、株分けをするためには最低でも8つくらい芽がある株ではないとできません。成長途中の小さな株を切り離すと、株分け後に根っこが着生できずに失敗する原因になるので注意しましょう。
地植えにしたクリスマスローズは株が大きくなってくると、株元に光が届きにくくなるので、株元の中央部分の芽が枯れてきます。すると、複数の芽の中央部分が空いたドーナツ状の配置になるので、このような状態になったら株分けが必要になるサインです。
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株は深く掘り上げる
クリスマスローズの根は、縦に深く伸びる特徴があります。そのため、浅く掘って根を傷付けてしまうと株分けが失敗する原因になります。
クリスマスローズの株を掘り上げる時は、深さ30~50㎝くらいは掘る必要があります。掘る幅は株元から30㎝くらい離れた場所から、余裕をもって掘るようにしましょう。
地植えのクリスマスローズの根は、他の植物の根と絡み合っている場合がよくあります。その場合は掘り上げることが困難ですが、無理に株を引き抜くようなことはせずに、根を傷めないように慎重に掘り起こしていくことが大切です。
株分け後の肥料のタイミング
追肥のタイミングは、株分けしたクリスマスローズを植え付けて2~3週間後から肥料を与えるようにしましょう。
植え付け直後に肥料を与えてしまうと、根が傷んでしまい失敗する原因になるので注意が必要です。
植え付け後2~3週間後であれば、クリスマスローズの根がしっかり定着している頃です。根っこが肥料を吸い上げる準備が整ってから追肥するようにしましょう。
クリスマスローズに肥料が必要な時期は、生育期の5月までです。6月になると休眠期に入るので、この時期に肥料を与えてはいけません。固形肥料の効果は1~2ヶ月程度続くので、追肥を行うのは4月までにしておきましょう。
クリスマスローズの肥料
クリスマスローズ専用用土
クリスマスローズ
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