モウセンゴケの植え替え時期は品種によって異なる!

モウセンゴケを育て始めた頃は元気だったのに、数年経つと調子を崩してしまう場合は、植え替えをしていないことが原因の1つとして考えられます。鉢植えのモウセンゴケは、1~2年に1回は植え替えをすることが基本です。今回は、モウセンゴケの植え替え時期と冬越しについて紹介します。

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モウセンゴケの植え替え時期と方法

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モウセンゴケの植え替えに適した時期は、品種によって異なります。

寒地性・温帯性モウセンゴケの場合

日本の自生種(モウセンゴケ)やドロセラ・ロツンディフォリアなどの品種は、1月~2月の冬場に植え替えを行うのが最適です。
この時期、寒地性の「モウセンゴケ」は中心に冬芽を作って完全な休眠状態に入っているため、植え替えのダメージを最小限に抑えられます。

一方、同じ日本自生種でも暖地性の「コモウセンゴケ」などは、冬芽を作らず、寒さに耐えながらじっとしている状態です。初心者の場合、真冬に根をいじると株が弱ってしまうことがあるため、暖かくなり始めた3月~4月頃に行うのがより安全でおすすめです。

熱帯・亜熱帯性モウセンゴケの場合

ホームセンターなどで流通しているドロセラ・カペンシスやドロセラ・アデラエなどの熱帯・亜熱帯性品種は、4月~5月の春に植え替えを行うのが最適です。これらの品種は日本の冬に完全な休眠をするわけではなく、寒さで生育が鈍っている状態です。株が弱っている真冬に根をいじると、ダメージから回復できず枯れてしまう可能性が高いため、暖かくなって成長が再開してから植え替えを行いましょう。

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モウセンゴケは酸性の土壌を好む植物なので、強い酸性を持つ鹿沼土や酸度未調整ピートモス、あるいはそれらに赤玉土(弱酸性)を配合した土を使用することがありますが、一般的には管理のしやすさから水苔単用で鉢植えすることが多いです。水苔は1~2年で傷んでしまうので、モウセンゴケの植え替えの頻度もそのくらいになります。

モウセンゴケの植え替え方法は、まずはモウセンゴケを鉢から丁寧に出していきます。

この時、「ドロセラ・カペンシス」や「ドロセラ・アデラエ」などの品種であれば、切れてしまった根は根伏せに使えるので、捨てずにとっておくと良いでしょう。根伏せとは、切れた根から発芽させる方法です。
※日本の「モウセンゴケ(ロツンディフォリア)」は根が細く再生力が弱いため根伏せはできませんが、同じ日本自生種でも「コモウセンゴケ」であれば、太い根を使って根伏せが可能です。

鉢から出したモウセンゴケの根に、水に浸して柔らかくしておいた乾燥水苔を巻いていきます。底に軽石の入った鉢に水苔を巻き付けた株を植え替えて、鉢の隙間を水苔で埋めていけば植え替え完了です。カペンシスなどの場合、濡れた水苔に切れた根を埋めて根伏せしておくと、数ヶ月後に発芽することがあります。

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モウセンゴケの冬越し

モウセンゴケにはたくさんの種類がありますが、ホームセンターなどで流通している品種(ドロセラ・カペンシスやドロセラ・アデラエなど)は、熱帯・亜熱帯性のモウセンゴケがほとんどです。
そのため、寒さに弱い傾向があるので、日本の冬の時期に屋外管理をしていると、寒さで地上部が枯れてしまうことがあります。

品種による冬越しの注意点

ドロセラ・カペンシス(アフリカナガバモウセンゴケ):
比較的寒さに強く丈夫な品種です。凍結などで地上部の茎葉が枯れてしまったとしても、根が生きていれば春になれば新芽が出てきて復活することがよくあります。

ドロセラ・アデラエ(ツルギバモウセンゴケ):
寒さに非常に弱い品種です。 寒さに当たって葉が枯れてしまうと、そのまま根まで死んでしまい、春になっても復活しない可能性が高いです。

モウセンゴケは宿根草なので、根さえ元気であれば春には復活しますが、品種ごとの耐寒性を知っておくことが重要です。関東から北の寒い地域では、屋外管理していると根が凍結してしまうことがあるので、屋外での冬越しは難しいです。

特にアデラエのような寒さに弱い品種や、茎葉を枯らさずに一年中元気に育てたい場合は、屋内の暖かい場所で冬越しさせると良いでしょう。なお、熱帯・亜熱帯性の品種は、冬の間は植え替えを避け、そっとしておくことが大切です。

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