ウツボカズラの枯れた袋は切る!袋ができない原因は?

ウツボカズラ(ネペンテス)は、高温多湿の熱帯雨林に自生する食虫植物で、種類によっては高山地帯に自生する品種もありますが、基本的には寒さと乾燥に弱い植物です。

そのため、温湿度管理を怠ると、葉が枯れてしまったり、捕虫袋ができないということがあります。今回は、ウツボカズラの枯れた袋の処理方法と、袋ができない場合に考えられる原因について紹介します。

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ウツボカズラの枯れた袋は切る

ウツボカズラ,枯れた袋,切る,袋ができない,冬越し,画像1一般的に植物の葉は先端から枯れていくことが多いですが、ウツボカズラは、葉の先端から伸びた蔓の先に捕虫袋があるので、葉よりも先に袋の方が枯れることが多いです。

ウツボカズラの枯れた袋は、そのまま放置していると見た目が悪いばかりか、通気性の悪化や光を遮って成長を阻害することもあるので、枯れた袋は切るようにしましょう。

枯れた袋を切る場所は、ウツボカズラの葉と葉先から伸びる蔓の境目です。葉が枯れていなければ、光合成を行えるので、葉を残して枯れた袋を切ることがポイントです。

葉は株元の方から古い葉が枯れていくのは、自然な枯れ方なので心配ありません。新しくできたばかりの葉が枯れる場合は、温度管理や根腐れなど何らかの問題があるかもしれないので、栽培環境を見直す必要があります。

ウツボカズラは、赤道近くのジャングルに自生する食虫植物なので、寒さと乾燥にとても弱い植物です。そのため、ウツボカズラを日本で栽培すると、冬の時期に葉や袋が枯れてしまうことがよくあります。

ですから、冬の時期は、ウツボカズラを室内や温室に移動して、保温と加湿を行うことが大切です。それでも葉や袋が枯れやすい時期ではあるので、枯れた袋は速やかに切るようにしましょう。

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ウツボカズラの袋ができない原因

ウツボカズラ,枯れた袋,切る,袋ができない,冬越し,画像2ウツボカズラの袋が付きやすくなる条件は、温暖で湿度が高く、明るい場所で管理することです。

ウツボカズラの中には高地に自生する種類もあり、やや涼しい気候を好むものもありますが、園芸店で流通しているウツボカズラの多くは低地に自生する熱帯性の植物なので、暖かい場所で管理することが大切です。

また、ウツボカズラは多湿を好むため、湿度が低いことも袋ができない原因になります。普段から葉水を行い、空中湿度を保つことが大切です。空中湿度70%以上が理想です。

ウツボカズラが袋を作るためには、多くのエネルギーを必要とします。ですから、明るい場所に置いて光合成をすることが重要になります。ウツボカズラの置き場所は、直射日光の当たらない明るいところで管理するようにしましょう。

ウツボカズラには、高地性の種類と低地性の種類があり、それぞれの温度管理が異なります。高地性ウツボカズラと低地性ウツボカズラの温度管理と、ウツボカズラの捕虫袋を大きくするコツについて書いた記事があるので、合わせてご覧ください。

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ウツボカズラの袋ができないのは冬越しに問題あり

ウツボカズラは、インドネシアやマレーシアなど熱帯アジアに幅広く分布する食虫植物なので、寒さにとても弱い植物です。そのため、栽培環境は15℃以下にならないように管理する必要があります。

一般的には、春から夏の暖かい季節には、ウツボカズラを屋外栽培して、秋から冬にかけて最低気温が15℃を下回るようになったら、ウツボカズラを室内の暖かい場所へ移動することが多いです。ネペンテス・アラタなど比較的耐寒性がある品種は、冬場に室内管理しておけば株自体枯れることはあまりないですが、寒さで株の成長は止まります。ですから、ウツボカズラにとって適した栽培環境を維持するために温室栽培することもあります。

ウツボカズラは寒さに弱いため、冬場の管理を怠ると、来春からの生育が悪くなり、捕虫袋ができないということがあります。また、栽培環境の悪いウツボカズラは、袋ができたとしても小さいこと多いです。

ですから、ウツボカズラの袋ができないということがないように、きちんと冬越しさせてあげることが大切です。ウツボカズラの冬越しは、まずは15℃以下にならないように温度管理をしっかり行うことが重要です。それに加えて、湿度管理も重要になってきます。

ウツボカズラは高温多湿のジャングルに自生する植物なので、乾燥にとても弱いです。エアコンの熱風がウツボカズラに直接当たらないようにすることと、加湿器を設置したり葉水を行ったりして、乾燥対策をすると良いでしょう。

ウツボカズラは、まずは新しい葉をつけてから、その先に蔓を伸ばして袋をつけます。冬の時期は、葉先から蔓を少し伸ばした状態で冬を越し、来年の生育期から新しい袋をつけ始めます。

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捕虫袋の寿命

野生のウツボカズラの中には、同じ捕虫袋が何十年も枯れずに成長し続けて巨大化するということがありますが、日本の気候でウツボカズラを栽培した場合は、袋の寿命はせいぜい2ヶ月程度です。

ウツボカズラは、春から秋にかけての生育期に新しい袋が増えていきますが、気温の低い冬場では、温室栽培を行わない限り多くの袋が枯れてしまいます。

ウツボカズラにとって、袋を作って維持することは多くのエネルギーを消費します。ましてや、冬場は捕獲するための虫がいない時期ですから、不要な袋が枯れるのは自然なことです。ですから、枯れた袋は切るようにしてください。

ウツボカズラ愛好家の中には、捕虫袋を大きく育てたいという方もいらっしゃいます。その場合は、袋が必要なものであることを認識させるために、袋の中に人為的に栄養分を入れることがあります。ウツボカズラの捕虫袋を長くもたせたいのであれば温室管理が基本です。

ウツボカズラ

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