孔雀サボテンと月下美人は非常によく似た植物ですが、花や茎葉などに違いがあります。今回は、これらの植物の異なる部分を挙げることで、見分け方のポイントを解説していきます。
孔雀サボテンと月下美人の違いと見分け方
分類上の違い

孔雀サボテン(学名:Epiphyllum hybrid)

月下美人(学名:Epiphyllum oxypetalum)
孔雀サボテンと月下美人は、どちらもサボテン科クジャクサボテン属(エピフィルム属)に分類される植物ですが、孔雀サボテンはいくつかの品種を交配した雑種(園芸種)です。それに対して月下美人は原種であるという違いがあります。
月下美人もクジャクサボテン属に分類される植物なので、大きく見れば孔雀サボテンと呼べないわけではありませんが、一般的には園芸種のEpiphyllum hybridを孔雀サボテンと呼ぶことが多いです。ちなみに月下美人の学名はEpiphyllum oxypetalumです。
クジャクサボテン属に分類される植物の原種は中南米に10種類以上存在しますが、それらを交配した孔雀サボテンは、花や葉に様々な特徴があります。しかし、月下美人は原種なので月下美人と呼ばれる植物は全て同じ特徴を持っています。
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花の違い
<孔雀サボテン>
花の色:赤、ピンク、黄、紫、白など多彩
開花時間:主に日中(一度咲くと数日間咲き続ける)
香り:ほとんどない(品種による)
開花時期:5月~6月頃
<月下美人>
花の色:純白のみ
開花時間:夜間のみ(一晩で萎む)
香り:非常に強い芳香がある
開花時期:6月~10月頃(年に数回咲くことも)
最大の違いは「開花時間」と「香り」です。
月下美人はその名の通り夜に咲き、朝には萎んでしまう一夜限りの花ですが、開花中は辺り一面に漂うほど強い甘い香りを放ちます。
一方、孔雀サボテンは日中に開花し、品種にもよりますが2日〜3日ほど咲き続けるため、長く鑑賞を楽しむことができます。香りは月下美人のような強さはなく、ほとんど感じられないものが一般的です。
また、花の色も判断材料になります。月下美人は白のみですが、孔雀サボテンは交配種のため、赤やピンクなど非常にカラフルです。「色が白以外」であれば、それは間違いなく孔雀サボテンです。
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茎葉の違い
<孔雀サボテン>
茎葉は肉厚で硬い
縁(フチ)の切れ込みが深く、角張っている
<月下美人>
茎葉は薄くて柔らかい
縁(フチ)が滑らかな波状(ウェーブ)
花が咲いていない時期はどちらも昆布のように長く平たい見た目をしており、非常によく似ていますが、触ってみたり縁の形を観察したりすることで見分けることができます。
最大の違いは「硬さ」と「縁の形」です。
孔雀サボテンは茎葉に厚みがあり、革のようにガッシリと硬いのが特徴です。また、葉の縁は凹凸(切れ込み)が深く、少し角張った形状をしています。
一方、月下美人の茎葉は孔雀サボテンに比べると薄く、柔らかい質感です。葉の縁は切れ込みというよりは、ゆったりとした滑らかな波状(ウェーブ)を描いています。
以前は「トゲがあれば孔雀サボテン」と言われることもありましたが、最近の孔雀サボテンは品種改良によりトゲがないものも多いため、この「葉の硬さ」と「縁の形状」で見比べるのが確実です。
月下美人
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