孔雀サボテンと月下美人は非常によく似た植物ですが、花や茎葉などに違いがあります。今回は、これらの植物の異なる部分を挙げることで、見分け方のポイントを解説していきます。
孔雀サボテンと月下美人の違いと見分け方
分類上の違い
孔雀サボテンと月下美人は、どちらもサボテン科クジャクサボテン属(エピフィルム属)に分類される植物ですが、孔雀サボテンはいくつかの品種を交配した雑種(園芸種)です。それに対して月下美人は原種であるという違いがあります。
月下美人もクジャクサボテン属に分類される植物なので、大きく見れば孔雀サボテンと呼べないわけではありませんが、一般的には園芸種のEpiphyllum hybridを孔雀サボテンと呼ぶことが多いです。ちなみに月下美人の学名はEpiphyllum oxypetalumです。
クジャクサボテン属に分類される植物の原種は中南米に10種類以上存在しますが、それらを交配した孔雀サボテンは、花や葉に様々な特徴があります。しかし、月下美人は原種なので月下美人と呼ばれる植物は全て同じ特徴を持っています。
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花の違い
<孔雀サボテン>
花の色は白、黄色、赤など
花は翌日までもつ
開花時期は4月下旬~6月上旬
<月下美人>
花の色は白のみ
花は一夜で萎む
開花時期は6~7月と9~10月の年2回
孔雀サボテンは様々な品種を交配したハイブリッドなので、花の色は白、黄色、赤などいろいろあります。それに対して月下美人の花の色は白だけです。ですから、孔雀サボテンの花の色が白ではない場合は、花の色の違いが孔雀サボテンと月下美人との見分け方のポイントになります。
また、孔雀サボテンと月下美人では、花が咲いている時間帯が違います。孔雀サボテンと月下美人の花は、どちらも夕方頃から咲き始めますが、月下美人の花は一夜で萎んでしまい、長くもっても翌朝の午前中までです。それと比べて、孔雀サボテンの花は翌日の午後になってもまだ咲いていることが多く、大抵は1日もちます。
さらには、孔雀サボテンと月下美人では開花時期も異なります。孔雀サボテンは交配種なので、いろいろな特徴のものがありますが、大抵は4月下旬~6月上旬頃が開花時期になります。それに対して、月下美人の開花時期は、6~7月と9~10月の年2回あります。
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茎葉の違い
<孔雀サボテン>
茎葉にトゲあり
<月下美人>
茎葉にトゲなし
孔雀サボテンの茎葉には表面が凹んだ部分があり、そこに小さなトゲがあるのが特徴です。月下美人の茎葉にはトゲがないので、この違いは見分け方のポイントになります。
月下美人
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