コルジリネは、熱帯アフリカや熱帯アジアに自生しているものと、オーストラリアやニュージーランドに自生するものの2種類に分けられます。
熱帯アフリカや熱帯アジアに分布する熱帯性のコルジリネは、寒さに弱いので屋内栽培が基本ですが、オーストラリアやニュージーランドを原産国としたコルジリネは、ある程度の耐寒性があるので、日本でも屋外で地植えすることが可能です。
コルジリネ・レッドスターの耐寒性
コルジリネ・レッドスターは、オーストラリアやニュージーランドに自生する植物なので、日本の暖地であれば屋外に地植えすることができます。
オーストラリアやニュージーランドは、南半球の温暖な国というイメージが強いかもしれませんが、地域によっては最低気温が氷点下になることもあります。ニュージーランドの北部は比較的暖かい気候ですが、ニュージーランド南部は冬の最低気温が-3℃くらいになる地域もあります。
コルジリネ・レッドスターの耐寒性は、-5℃まで耐えられると言われています。ですから、日本では関東より南の暖地であれば、屋外に地植えしても冬越しが可能です。
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氷点下の環境で越冬できる植物には、幹や根が凍結しない仕組みが備わっているものです。植物は光合成によって作られたブドウ糖をデンプンに変えて、それをエネルギーとして使っています。
しかし、冬の時期は植物の生育が滞り、多くのエネルギーを必要としないので、光合成で作ったブドウ糖がデンプン合成されずに、そのまま細胞内に蓄積していきます。すると、細胞内の糖質濃度が高まることで凝固点が低下し、細胞が凍りにくくなるわけです。
コルジリネ・レッドスターも冬になると、太い幹の部分にブドウ糖が蓄積していき、凍結を防いでいます。
コルジリネ・レッドスターの冬越し!屋外で地植えはどうする?
雪や霜の心配がない温暖な地域であれば、コルジリネ・レッドスターを屋外に地植えしたとしても、特に何もせずに冬越しできます。
たとえ雪に埋もれたとしても、充実した株のコルジリネ・レッドスターであれば、葉が傷むことはあっても凍結して株自体が枯れてしまうことはほとんどありません。
ただし、コルジリネ・レッドスターの上に雪が積もると、雪の重みでコルジリネ・レッドスターの葉が折れてしまうことがあるので、事前に対策が必要です。
コルジリネ・レッドスターの冬越し方法は、積雪の心配がある時期だけ、放射状に広がったコルジリネ・レッドスターの葉を1つにまとめて、紐などで軽く結んでおくと良いでしょう。
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積雪量が少ない地域であれば、コルジリネ・レッドスターの葉を紐で結んでおくだけで十分ですが、寒風が強い地域に地植えした場合は、麻製の幹巻テープを巻いて保護しておくと良いでしょう。
幹巻テープを使う際に注意しておきたいことは、本体、幹巻テープはその名の通り樹木の幹に巻くもので、葉に巻くものではありません。
ですから、コルジリネ・レッドスターの葉をまとめるために巻く場合は、全部の葉に巻くのではなく、株の下半分程度に巻くようにしましょう。冬の時期でも光合成でブドウ糖を作っているので、全部の葉を幹巻テープで覆ってしまわないように注意してください。
幹巻テープ
コルジリネ・レッドスター
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