ドラセナ・マッサンゲアナは、別名「幸福の木」と呼ばれ、縁起の良い観葉植物として親しまれています。幸福の木は人気のある植物ですが、実は葉を綺麗な状態で保つことが難しい植物でもあります。
幸福の木を長年育てていると、大抵は葉先の方から黄色くなったり、シワシワに波打った葉が垂れ下がることがよくあります。今回は、幸福の木の葉が黄色くなる原因や、傷んだ葉の再生方法について紹介します。
幸福の木の葉が黄色くなる原因
幸福の木の葉が黄色くなる原因については、葉焼けや根の不調など様々なことが考えられますが、可能性が高い原因の1つとして、冬の寒さによる影響が挙げられます。
幸福の木は、熱帯アフリカ原産の植物なので、気温が10℃を下回ると休眠状態になり、その間は寒さの影響で葉が傷みやすくなります。日本の冬は室内でも10℃を下回ることがあるので、どうしても幸福の木の葉が黄色くなりやすいのです。
生産者さんは幸福の木を温室管理で育てているので、葉を綺麗な状態で保つことができますが、家庭で同様の環境を保つことは、なかなか難しいものです。ただし、ドラセナ属の植物は、生命力が非常に強いので、幸福の木の葉が黄色くなったからといって、株自体が簡単に枯れてしまうことはあまりありません。幸福の木は、根と幹がしっかりしていれば、暖かい季節に新芽が出て復活します。
冬場に幸福の木の葉が黄色くなった時に、絶対にやってはいけない事は、水を与え過ぎることです。幸福の木の葉が黄色くなると可哀そうだから水を与えたくなりがちですが、冬の時期は幸福の木が休眠状態になっているので、多くの水分を必要としていません。
そのため、冬場に水を与え過ぎると、土の中が常に蒸れた状態になるので、根腐れを起こすことがあります。根腐れを起こした状態が続くと、再生することが難しくなるので、冬の水やりは控えて乾燥気味に育てるようにしましょう。
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幸福の木の葉がシワシワに波打って垂れ下がる時は?
幸福の木の葉は、ある程度の耐陰性はありますが、基本的には光を好む植物です。幸福の木は、直射日光を避けた明るい場所で管理すると良いのですが、室内の暗い場所に置いてしまうと、葉が徒長してしまうことがよくあります。
幸福の木の葉がヒョロヒョロに伸び過ぎてしまうと、葉の重みでだらしなく垂れ下がってしまうことがあります。それに加えて、幸福の木が水分不足になると、葉がシワシワに波打つことがあるので、さらに見た目が悪くなります。
幸福の木の葉が徒長する主な原因は、日照不足と過剰な水やりです。幸福の木を暗い場所で管理していると、葉が光を求めてヒョロヒョロに伸び過ぎてしまいます。少しくらい日照不足でも、乾燥気味に育てていれば葉の徒長を抑えられるのですが、水を与え過ぎると、その水分を利用してさらに葉が伸びてしまいます。
幸福の木の葉がシワシワに波打つ主な原因は、水分不足によるものなのですが、冬場は水やりを控えて乾燥気味に管理するので、どうしても葉が波打ってしまうことが多いです。これは寒い日本の冬の環境では、少しくらい葉が波打つのは仕方のないことなのかもしれません。
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幸福の木の傷んだ葉の再生方法
酷く波打って垂れ下がった葉は元には戻らないので、思い切って剪定をして再生を図ることできます。ただし、幸福の木は成長が遅いので、全ての葉を切り戻して再生させる場合は覚悟が必要かもしれません。
幸福の木の切り戻し方法は非常に簡単で、生育期の始めの4月頃に幹の部分を残して全ての葉を切り取るだけです。後は、丸坊主になった幸福の木を、屋外の日当たりの良い場所に放置しておけば、3ヶ月~半年くらい経つと新芽が出てきます。
新芽が出るまでは水やりの必要はなく、水分補給は雨水だけで大丈夫です。幸福の木は成長が遅いので、元の葉の状態に戻るまでには、2~3年くらいはかかります。雨水で切り口が腐らないように殺菌剤を塗っておくと良いでしょう。
植物の切り口に塗る殺菌剤
葉の再生までそんなに待てないという方は、大胆に切り戻すのではなく、幸福の木の枯れた葉だけを取り除いたり、葉先が黄色くなった部分だけをハサミで切っておくくらいにしておくと良いでしょう。
ドラセナ・マッサンゲアナ(幸福の木)
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