オリーブの木に実がなるまでの一般的な目安は、 樹高1m程度のオリーブの木で2~3年ほどと言われています。ただし、これは実をつける可能性があるというだけで、環境によっては5年、10年経ってもオリーブの木の実がならないということがよくあります。
オリーブの木に花が咲かない、実がならない原因については、成長不良や害虫被害など様々ことが考えられますが、今回は、オリーブの木が十分に成長して健康な状態にも関わらず、オリーブの木が開花しない、または結実しない原因について紹介します。
オリーブの木に実がならない原因
単独品種では実がなりにくい
オリーブの木は、同じ品種の花粉では受粉しても実がなりにくいという種類が多いため、2種類以上の異なる品種を近くで栽培する必要があります。
剪定が原因でオリーブの木に花が咲かない
オリーブの木は、今年伸びた枝に来年花が咲きます。ですから、剪定作業で今年伸びた枝を切ってしまうと、来年になっても花が咲かず実がなることもありません。
オリーブの木は成長がとても早く、品種によっては枝が横へと広がるタイプのものあり、どうしても生活の邪魔になってしまうことがよくあります。そのため、頻繁に剪定をしていると、実がならない原因になるのです。
また、たくさんの枝を剪定すると、オリーブの木は再び元のサイズまで枝を伸ばそうとします。この場合は枝の成長に多くの栄養を使うことになるので、開花や結実に至らないことが多いです。
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「地植え(庭植え)」より「鉢植え」の方が実がなりやすい
庭の地面に直接植えているオリーブの木に比べて、鉢植えのオリーブの木の方が実がなりやすいという傾向があります。
そもそも植物に実がなる理由は、種子を作って子孫を残すためです。その時期が来るまでは、枝を伸ばし葉を増やして限界まで成長するために栄養を使います。
地植えのオリーブの木は、土の中を思う存分に根を伸ばすことができ、どこまでも成長することができます。
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ですから、まずは成長第一で根や枝を伸ばすことに栄養を使い切って、花が咲かないということがよくあります。オリーブ農園で地植えされている木は、広く枝が伸びて十分に成長しているものです。
一方、鉢植えのオリーブの木は、根を伸ばす範囲が限られているので、ある程度の樹高になると成長が止まります。すると、オリーブの木は、これ以上成長することができないので、他の場所に子孫を残すために開花や結実しやすくなるのです。
オリーブの木
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