一般的なダリアは大きくなっても草丈が1m程度ですが、皇帝ダリアは草丈が最大で5m程度まで成長します。八重咲きの皇帝ダリアは、一重咲きのものよりも草丈が低いですが、それでも草丈2~3m程度まで大きくなります。
ここまで大きくなってしまうと管理がしにくいので、皇帝ダリアを低く育てるために摘心作業を毎年行う必要があります。皇帝ダリアを大きくしたくないという方は、地植えよりも低く育てられる鉢植え栽培の方がおすすめです。
皇帝ダリアを鉢植え栽培で低く育てる
皇帝ダリアは二階の窓に届くほど大きく成長する植物なので、地植えで栽培することが多いですが、鉢植え栽培で草丈を低く育てることもできます。
ただし、皇帝ダリアを鉢植えで育てると、地植えにした時のようにたくさんの花は咲きません。皇帝ダリアを鉢植えで育てると成長が抑制されるので、地植え栽培と比べると花付きが悪くなります。
皇帝ダリアは別名「ツリーダリア」と呼ばれるほど、茎が木質化して大きく育つ植物です。ですから、皇帝ダリアを鉢植えにする際は、8号(直径24cm)以上の大きな鉢に植え付ける必要があります。
地植えの皇帝ダリアは、そのままの状態で冬越しが可能ですが、鉢植えの皇帝ダリアは凍結してしまうので、冬場は気温が0℃を下回らない場所に皇帝ダリアを移動する必要があります。
その時に注意しておきたいのが、夜は明るい場所に皇帝ダリアを置かないということです。皇帝ダリアは、日照時間が短くなることで花芽を付ける短日植物なので、夜になっても皇帝ダリアに光が当たっていると、花付きが悪くなります。皇帝ダリアの開花時期は、日照時間が短くなる11月下旬から12月上旬頃になります。
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皇帝ダリアを低く育てるための摘心方法
摘心(てきしん)とは、植物の茎の先端部分を摘み取ることを言います。摘心を行うことによって上への成長を止めることができるので、植物を低く育てることができます。また、摘心することで脇芽が伸びてくるので、花の数が増えるというメリットもあります。
皇帝ダリアを摘心する時期は、6~8月頃になります。皇帝ダリアの草丈が1mくらいになったら、1回目の摘心を行います。1回目の摘心方法は、上へ伸びている茎の先端部分を切ります。茎が二股に分かれた節の少し上の部分で切ると良いでしょう。
それから1ヶ月ほど経つと、脇芽が伸びてくるので、2回目の摘心方法は、その伸びてきた茎の先端分を切ります。この場合も節の上の部分で切るのがポイントです。
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皇帝ダリアは、日照時間が短くなり始める秋頃から花芽を付けるので、摘心する時期が遅過ぎると花付きが悪くなります。皇帝ダリアの摘心作業は、遅くても8月中には終わらせておきましょう。
皇帝ダリアの茎を切ると中が空洞になっています。ここに雨水が溜まると茎が腐ることがあるので、摘心作業は晴れた日に行うようにしましょう。心配な場合は、切り口に殺菌剤を塗っておくと安心です。
植物の切り口に塗り殺菌剤
皇帝ダリア
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