シンビジウムは、すらりと伸びた葉と優雅な花が魅力的な人気の高い洋ランです。花を綺麗に咲かせるためには、育てる花芽と不要な葉芽を見極めることが重要になります。
今回は、不要な新芽を取り除く芽欠き作業や、花持ちの良いシンビジウムならではの楽しみ方について紹介します。
シンビジウムは花芽を残して葉芽を取る
シンビジウムは、耐寒性があり日本の気候との相性が良く、花持ちも良いことから、日本では非常に古くから愛されている植物です。
シンビジウムはとても丈夫な植物で生育も旺盛なので、春になるとたくさんの新芽を出します。その新芽をそのままにしておくと花付きが悪くなるので、育てる花芽と取り除く葉芽を見極める必要があります。不要な新芽を取り除く作業を「芽欠き(めかき)」と言います。
シンビジウムはバルブ(メインになる太い茎)の根元から花芽が1つずつ出るのが特徴です。大きく成長したシンビジウムの場合は、稀に2つの花芽が出ることもあります。
シンビジウムはバルブが十分に育つまでは、花芽ではなく葉芽が出続けます。その不要な葉芽を取り除くことで、その分の栄養を育てたい花芽の方へ送るのが芽欠きの目的です。
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不要な葉芽を取らずに、たくさんの新芽をそのままにしておくと、新芽が養分を取り合ってそれぞれが大きくなれずに、花を咲かせることができない状態になるので、事前に芽欠き作業をしておきましょう。
シンビジウムの花芽は、ぷっくりと丸みを帯びた形をしてるのが特徴です。葉芽は軽く摘まんでみると平たくなるの見分けることができます。花芽と葉芽が分かりずらい場合は、少し大きくなってから判断すると分かりやすいです。
シンビジウムは、バルブが十分に育たないと花芽が出てきません。バルブが成長するまでは、1つのバルブに対して葉芽を1つだけ残して、その他の葉芽は取り除いてしまいましょう。葉芽の取り方は、葉芽を左右に動かすだけで根元から簡単に取れます。
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シンビジウムの花が咲いたらどうする?
シンビジウムの花が咲いたら、そのままの状態で観賞しても良いですが、シンビジウムの花持ちが良い性質を生かして、花瓶に生けても長く楽しむことができます。
シンビジウムは花の寿命が長く、およそ半月~1ヶ月程度持ちます。花が咲いたいシンビジウムを、茎元から切り口が斜めになるように切って水の入った花瓶に生けます。
花瓶に生ける際に注意しておきたいのが、シンビジウムを蕾の状態で切らないということです。他の植物は、蕾の状態で花瓶に生けても、時間が経てば咲いてくれるのですが、シンビジウムの場合は、蕾の状態で生けるとなかなか咲いてくれないことがあります。
ですから、シンビジウムの全ての蕾が開いてから、茎元で切って花瓶に生けると良いでしょう。十分に咲いた状態から生けても半月以上は楽しめます。
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