ツリバナとマユミは、どちらもニシキギ科ニシキギ属の落葉低木です。灰色がかった樹皮や、楕円形で葉縁にギザギザの鋸歯があることなど、ツリバナとマユミは見た目が非常に似た近縁種になります。しかし、ツリバナとマユミには、花と実、新芽の形に違いがあり、これらが見分け方のポイントになってきます。
ツリバナとマユミの違いと見分け方
花と実の違い
ツリバナとマユミの開花時期は5~6月頃になります。この時期になると、ツリバナは薄く紫がかった白い花を咲かせ、マユミは薄く緑がかった白い花を咲かせます。
ツリバナとマユミの花の大きな違いは、花びらの枚数が異なるという点です。ツリバナは花びらと萼と雄しべが5個ずつつくのが特徴で、マユミは花びらと萼と雄しべが4個ずつつくのが特徴になります。
ツリバナとマユミは、結実すると緑色の実が徐々に赤くなり、やがて熟した実が破裂します。この時、ツリバナの実は5個に裂けますが、マユミの実は4個に裂けるという違いがあります。
ツリバナとマユミは春に花が咲き、実は冬まで残ります。1年間で花と実のいずれかある時期が長いため、ツリバナとマユミの花と実の違いは、これらの樹木を見分けるポイントになりやすいです。
ツリバナは両性花なので1本でも結実します。マユミは雄木と雌木がある雄雌異株なので、雄木と雌木を用意した方が実付きが良くなるのですが、もともとマユミは日本に自生している樹木ですから、雌木だけで育てても実がなることが多いです。
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新芽の違い
花と実の違いほど分かりやすくはないのですが、ツリバナとマユミは新芽の形が異なるので、これを見分け方のポイントにすることもできます。
ツリバナの新芽は先端の尖った被針形で、マユミの新芽は丸々とした楕円形です。新芽の違いは、ツリバナとマユミを見慣れた人でないと、なかなか判断しにくいものではありますが、花や実が付いていない時期は、新芽の形の違いが両者を見分けるポイントの1つになると思います。
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ツリバナとマユミの栽培の際は乾燥に注意!
ツリバナとマユミは花と実が楽しめることから、庭木として人気のある樹木です。病害虫に強い樹木なので比較的育てやすいのですが、ツリバナとマユミは乾燥に弱いという特徴があるため、植え付ける場所や水切れしないように注意する必要があります。
ツリバナとマユミは根が浅いため、根元が乾燥すると株が弱ってしまいます。ですから、西日の当たる場所には絶対に植えてはいけません。西日の強い日差しを受けると、カラカラに乾燥して枯れてしまうことがあります。
地植えのツリバナとマユミは、雨で給水できるので、基本的には水やりの必要がないのですが、真夏は乾燥しやすいので水切れしないように状況に応じて水やりをしてあげましょう。
ツリバナ
マユミ
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